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毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現
日替わり ひとことENGLISH
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381    Hello, stranger. (お久しぶり)
直訳すれば「こんにちは, 知らない人」 長く顔を合わせていなかった人に対してユーモラスに「久しぶり!」と言うときの表現です。 振り込め詐欺がオレオレ詐欺と呼ばれた頃に作ったオリジナルのジョークを一つ。
例:
"Hello."
"Hello, it's me."
"Who is this, please?  You sound like my grandson Keita,though."
"Yes! It's me, Keita.  I've just had an accident with a yakuza's car.  I want you to pay 300,000 yen into his bank account, or I'll be killed."
"Hello, stranger.  If you are my grandson Keita, I think I've seen you go to the bathroom."

「もしもし。」
「もしもし。 オレだよオレ。」
「オレって誰かしら。 孫のケイタみたいな声してるけど。」
「そうだよ! ケイタだよ。 今ヤクザのクルマと事故っちゃってさー。 彼の口座に30万円振りこんでもらわないと殺されちゃうよ。」
「あら久しぶり。 でももし孫のケイタなら今トイレに入るの見たと思うけど。。」


382   have street cred  (街の暮らしを熟知し,同世代の若者から憧憬されるようなカッコいい着こなしや行動ができる)
street cred はラップ界の言葉が起源の新語。 cred は credibility (確実性)のこと。
何でも新しい概念はカタカナ言葉にしてしまう日本語にしては珍しく今のところ『ストリート・クレッド』とか日本人のお好きな外来語の短縮形『ストクレ』といったカタカナ言葉は存在しないようです。たぶんこれにあたる若者言葉があるのだと思いますが。 


「街の暮らしを熟知している」というのはどこに何が売っているかといった知識だけでなく, 危険人物, 危険な場所も知っている(時に何らかの形でそれらと関わることもある)という意味で, この「危険人物, 危険な場所を知って都会生活を送る知識がある状態」にも  street sense ( street smart (米), street wise (英)) と言う立派な単語が存在します。
そして「同世代の若者が憧れる服装や行動」は企業やマスコミが仕掛けたものではなく, 自分たちが発生源で企業やマスコミがそれを取り入れるという図式が大切なようで, その流行が一般化したときは, もう別の流行を自分たちで生み出しているといなくてはいけません。


例: He had street cred until he was seen walking with his fly open, which he insisted was a new way to look cool. 彼は同世代の若者から憧れを持たれるカッコよさがあった。 社会の窓を開けて歩いているのを目撃されるまでは。 もっともそれはクールに見える新しい方法だと彼は主張したが。



383  be stressed out  (ストレスでいっぱい)
out はなくてもよいですがあればストレスでへとへとという感じがよりでるでしょう。 ちょうど「疲れ切って,疲労困憊で」というのを tired out とか worn out というのと同じように。
(最近私は stressed out なので今日はこれでおしまい。)




384  be stretching it (大げさだ, オーバーだ, 言い過ぎだ)
別の単語で言えば exaggerated ということ。 exaggerated は過去分詞が形容詞になったものですが, stretching は目的語 it がついていることからわかるように形容詞ではなく進行形を作る現在分詞。  
「ちょっとオーバーだ」という意味の stretching it a bit は検索すると6,000ほどヒットします。  この意味で a bit の代りに a little を使ってもよいですが a bit よりもヒット数は少なく 1,700程度しかヒットしませんでした。
一方 stretching it a lot で検索すると 170程度しかヒットしません。 a lot との組み合わせはやや不自然なようです。  「あまりにもオーバーだ」の意味にしたければ stretching it too far がよいでしょう。
例: It's true your husband is workaholic, but to say he's married to the company is  stretching it a bit, I suppose.  確かにあなたの旦那さんは仕事中毒だけど会社と結婚していると言うのはちょっとオーバーだと思う。
例2: The used-car car is pretty scratch-free and the paint looks as good as new. Or, maybe that’s stretching it too far.   その中古車は傷がなくペイントは新品のようだ。 いやこれはあまりにも言い過ぎかもしれない。


385  strictly business (まじめだ)
strictly は副詞, business は名詞。 副詞+名詞 という非文法的な形をした変わった表現。


一般的な辞書には出ていませんが, 検索するとヒット数は意外と多い言葉です。 というのはディスコ系の曲(1988年)のタイトルでもあり, B級映画(日本未公開1991年)のタイトルでもあるからです。 では新語かというとそうではありません。  オー・ヘンリー(O.Henry 1862―1910)の作品に同名の短編小説があります。 
この小説の中では,ボードビリアンのボブ・ハートがチェリーというボードビリアンの演技を見て, 自分で書いて暖めておいた寸劇の相手として最適と思い, 彼女にその役を引き受けてもらいたいと頼む場面で使われています。 少し長いですが引用してみましょう。


ボブがワンステージいくらもらってるかチェリーが尋ねたのに対し, ボブはこう答えます。
"Two hundred," answered Hart.
"I get one hundred for mine," said Cherry. "That's about the natural discount for a woman. But I live on it and put a few simoleons every week under the loose brick in the old kitchen hearth. The stage is all right. I love it; but there's something else I love better - that's a little country home, some day, with Plymouth Rock chickens and six ducks wandering around the yard.
"Now, let me tell you, Mr. Hart, I am STRICTLY BUSINESS. If you want me to play the opposite part in your sketch, I'll do it.

「200ドルだ」ハートは答えた。
「100ドルいただくわ。」 チェリーは言った。「女性として当たり前の割引価格ね。 でも私はそれで食べているし, 古い台所の炉床のゆるくなったレンガのしたに毎週数ドルずつヘソクリもしているの。 ステージはいいわ, 大好き。 でももっと好きなのがある。 田舎の暮らしよ。 いつかニワトリや6羽のアヒルが庭をうろつくような, そんな暮らしをしたい。
「さあ, ハートさん, まじめな話しましょう(厳格にビジネスの話しましょう)。 もしあなたのスケッチで私に相手役をしてもらいたいなら, やりましょう。
 (以下略: 全文は www.pagebypagebooks.com/O_Henry/Strictly_Business/ I_Strictly_Business_p1.html  などにあり無料で読むことができます。)


この例では business は文字通り仕事の意味とも取ることができますが, 仕事に限らず, 「マジである(serious)」という意味で使うことができます。
例1: My relation with her is strictly business.   私と彼女の関係はまじめである。
例2: The members of the assembly said the inspection tour to Las Vegas had been striclty business.   議員達はラス・ベガスへの視察旅行はまじめなものだと言った。


O.ヘンリーの小説でわかるように,人を主語にする例もありますが, 検索のヒット数がかなり少ないので多少不自然なのかもしれません。 
例3: He is strictly business and does not fool around. 彼はまじめでぶらぶらして時間を無駄にすることはない。


386   different strokes (人それぞれ)
豪勢なご自宅に戦車をお持ちの某映画俳優がカリフォルニア州知事をされているようですが, このときの選挙に立候補した人物の中に Gary Coleman という黒人男性がいたことは日本ではほとんど話題になりませんでした。 実はこの男性も芸能人で70年代にアメリカで放映された Different Strokes というドラマの子役として人気があったようです。


今回のひとことはこの番組のテーマ・ソングの1節と関係があります。
Now, the world don't move to the beat of just one drum,
What might be right for you may not be right for some.
(略)
It takes different strokes to move the world.
世界は1つのドラムのビードでは動かない
君にとって正しいことは他の人には正しくないかもしれない
(略)
世界を動かすのには異なったドラムのストロークが必要だ


テレビ番組の主題歌としてはなかなか含蓄のある歌詞です。 (その自家用戦車を所有されておられる某映画俳優と同じ政党に所属する某国大統領に捧げたい。)


さて, この different strokes の下地にあるのは Different strokes for different folks. ということわざ。  この場合の stroke はドラムのストロークというより鼓動と見たほうが自然かと思います。 つまり「人それぞれに鼓動は異なる」程度の意味で日本語の「十人十色」にあたることわざです。 
なお「十人十色」とにあたる英語のことわざとしては So many men, so many minds. (人の数だけ人の心), Every man has his humor. (各人各様の気質がある), There is no accounting for tastes. (人の好みは説明できない) などいろいろあります。 






387   still going strong (今でも健在/達者/意気盛ん/活発/活動的だ)
流行や人や品物, 会社, 店などが長い年月を経てもまだ active であるという意味の熟語です。 still はなくても構いませんが, ある方がより一般的なようです。 
このあとに after thirty years  (30年経っても), thirty years on (同左), ten years after retirement (退職後10年経っても), ten years after he was retired (同左)のような副詞語句が続くこともあります。


おもしろいのは is/are strong と is/are going strong を検索すると前者が圧倒的に多く  2,377,000件で 後者は 48,900件なのに対し(もっともこの場合, is/are strong は There are strong motivations の比較対象外の文型も入るので前者が圧勝するのは当然ですが), still を入れて is/are still strong と is/are still going strong で検索すると優劣が逆転し前者が 64,400件, 後者が 106,600件となったことでした。
これは still を入れると going との組み合わせが自然になることを意味するのだと思われます。


なお上に書いたもの以外に 嵐・雨風や計画,法律,習慣, 建物などあらゆるものが主語になっている用例があるのですが, かなり少数派です。 こういうのは単に strong としたり still exists (いまだに存在する)などを使った方が無難と思われます。


例1: The 86-year-old drummer is still going strong and plays the drums at the local club.  その86歳のドラマーはいまだに達者で地元のクラブでドラムを叩いている。
例2: A miniskirt is still going strong among teenagers.  10代の間ではミニスカートは今でも健在である。
例3: The company is still going strong after a political scandal.  政治的なスキャンダルのあともその会社は景気がいい。



388   That's the stuff. (その通り; まさにそれそれ)
stuff は thing のより口語的な単語。  「職員, スタッフ」は staff なので間違えないように。  表題は That's it.  としても同じ意味でこちらの方が断然頻度は上です。 さらに「その通り」 という意味に限定すれば That's right.  とすればもっと一般的になるでしょう。
ではどういうときに That's the stuff. を使えばいいか。  stuff の意味が thing なので「それがほしかった物だ」のように「物」を意識するときに使えばよいのではないでしょうか。 例えば喉が乾いていた時に水をもらって一言 That's the stuff.  と言うように。 これを That's it というよりも適切だと思います。 一方, 物を探していて「ほらこれじゃないの?」と誰かに見つけてもらったら That's it の方がぴったりするでしょう。

例1: Thank you for the valuable information given.  That's the stuff!!  価値ある情報をありがとう。 まさにそれがほしかった情報です。
例2: "What shall we buy Mother for Christmas?""Here's the gift catalogue.""That's the stuff."  「お母さんにクリスマスは何を買いましょうか。」「ギフト・カタログがあるけど。」「それそれ。」



389   You can stuff it. (こんなのいらねえ)
動詞の stuff は「詰める」。  だから「詰め物をした動物」 a stuffed animal は「ぬいぐるみの動物」のこと。 
ふつうはもらって「ありがとう」と来るのに You can stuff it. と言ってしまいたくなるものもありますね。 例えば私の父が生前, 知人からもらったどこかの土産品のマムシ酒。 マムシがドクロを巻いてビン詰めになっている代物で, 家の引越し作業中, いろんな荷物に混じってこの「博物館の標本もどき」を見つけた私は卒倒寸前でありました。


今回の表現は相手からのもらったものや申し出などを「こんなのクソくらえ」と言ってしまう無礼千万, 失礼の極みといった表現です。 (もっとも訳ありでそういう言葉がでるのですが。。)
it の代りに具体的な名詞(例えば元彼女からの結婚式の招待状とか)を入れてもOK。 また面と向かって言う勇気がなければ He can stuff 〜 とか They can stuff 〜 のように主語を変えてもいいのです。
なお  can stuff 〜 となっているから全てが「〜なんかいらねえ」という意味になるのではありません。 文字通り「〜を詰め込むことができる」の意味で使う方が断然多いのです。 表題の意味になるのはそういう状況でだけであるのは言うまでもありません。



390  change the subject (話題を変える)
 change も subject も英語の常識単語でとりわけ取り上げることのない表現のようですが, 会話には欠かせないと思い入れてみました。 subject の代りに topic や theme にしても通じますが, google で検索してみると change the subject が 155,000。  change the topic が 22,800,  change the theme が 13,300 で圧倒的に change the subject が多く使われているようです。
 Let's change the subject. (話題を変えよう) や Don't change the subject. (話をそらすな) といった命令文の使い方が目立ちます。 また独立不定詞の構文にして (Just) To change the subject (話を変えると)とすることもあるようです。 この場合はおなじみの By the way と同じことになるでしょう。


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