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毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現
日替わり ひとことENGLISH
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461   Is that so? (本当にそうなの?)
so は日本語と同じ「そう」なので日本人にはわかりやすい表現でしょう。 やや驚きの気持ちが含まれるようです。



462   Are you there? ([電話で]聞いてるの?)
電話表現の1つ。 話かけても反応しない相手に対して「もしもし, 聞いてますか。」と言いたいときに使います。 文字通りの意味「あなた, そこにいますか」でも状況によっては使えます。 たとえば誰もいないはずの台所で何か物音がして「お母さんなの?」と不安気に聞くなら "Mom, are you there?" となるでしょう。 





463   Been there, done that. (経験済みです。)
1980年代後半に生まれた表現で, もとは世界中のいろいろなところへ行き, いろいろな経験をして来たという意味で, この後に Got the T-shirts を付け加えることもあるようです。 つまり「世界中行って土産に Tシャツを買ってきたし。。」ということです。 

現在では海外旅行以外にたとえば病気とか実務経験などあらゆる経験について使っているようです。 なおさんざん経験済みなのでもう飽き飽きというニュアンスを伴なうことが多いようです。 




464   be there for 人 ([人]の後ろ盾をする, 救いの手を差し伸べる)
困難な時に手助けしたり支えたりするという意味の熟語で1980年代終わりから使われるようになりました。 
 
例: He still has some kind of grudge against his parents, because they were never there for him when he was in trouble.  彼はまだ両親に恨みを持っている。 というのは彼が困っている時に彼の後ろ盾になってやらなかったからだ。
例2: I owe to you what I am today.  You have been always there for me.  But I must say good-by to you now. 私が今日あるのはあなたのおかげです。 いつも私を助けてくれた。 でも今さよならを言わなくてはいけません。


465   There it is. (困ったことがある。; こういった事情なのだ。 どうしようもないことだ。)
Here it is.  なら人に物や金などを渡す時の表現「さあ, どうぞ。」(= Here you are.) にあたります。 つまり it は人に渡す物や金を指すわけですが, この There it is. の場合は, it は問題点や困ったことを指して「困ったことがある」とか「これが問題なのだ」という意味になります。 さらに「こういった事情なのでどうしようもない」という諦めの気持ちにつながることもあります。
例: So there it is, I'm afraid our business is not good. So we've got to restructure our personnel.   困ったことだがこの会社の景気が良くなくて人事のリストラをしなくてはならない。




466   There you are. (いた,いた。; はい,どうぞ。; それで説明は終わり。; こういう事情だからしかたがない。;ほら,見ろ。 言った通りだろう。)
There you are. にはいろいろな意味があります。 (1)探していた人を見つけた時に発する「いた,いた」「ここにいたの?」。 (2) Here you are. や Here it is. と同じく物を差出すときの「はい, どうぞ」。 (3) 説明や指示の最後に発する「これでおしまい」。  (4) 物事が変ることができず諦めの気持ちで言う「しかたがない」。 (5) 自分の発言・意見が正しかったことがわかって勝ち誇って言う「ほら,言った通りでしょう?」 など。  
(5)の例を1つあげておきます。
例: There you are! I said we would win and we did actually win!  ほら言った通りだろう。 俺たちは勝つって言ったけど実際勝ったじゃないか。



467   There you go. ( はい,どうぞ。; こういう事情だからしかたがない。;ほら,見ろ。 言った通りだろう。;その調子。 その心構えでいいんだ。; その通り。)
これは前回の There you are. と重なるところがあります。 すなわち(1) Here you are. や Here it is. と同じく物を差出すときの「はい, どうぞ」。 (2) 物事が変ることができず諦めの気持ちで言う「しかたがない」。 (3) 勝ち誇って「ほら見てみなさい」は There you are. と置きかえられます。  
一方, (4) 「その調子」「その意気」「その通り」 という相手への励ましが There you are にはない意味合いです。 また There you are の「なんだ, 君, ここにいたの?」という探していた相手がいたときの間投詞的意味合いは There you go. にはありません。 これは go と are の違いから想像はつくでしょう。



468   There you go again. (ほら,また始まった。 )
前回の There you go. にはもう1つ意味があります。 「ほら, また始まった」というのがそれですが, 表題のように again を添えることが多いようです。 そしてこれは 092 Here you go again. や 093 Here we go again. と同じ意味。 
ほとんどの辞書は以上の形を掲載していますが, 実際は主語は you や we に限らず I でも he でも使われているようです。  (下のgoogle による検索ヒット数参照)
01 Here we go again. 229,000
02 Here I go again.   55,400
03 There you go again.   25,700
04 There I go again.   16,900
05 There he goes again.     9,930
06 There she goes again.     9,570
07 There they go again.     6,380
08 Here it goes again.     4,610
09 There it goes again.     3,850
10 Here they go again.     3,840
11 There we go again.     4,460
12 Here you go again.     3,390
13 Here he goes again.     2,170
14 Here she goes again.       908
■ これで見ると1人称は here が2人称と3人称は there が多いという傾向が見えますが, それは1人称が話者の自分を中心に考えて「ここ」となり, そうでない場合は「そこ」とする, ごく自然な発想の違いだと思います。
■ 誰の行為を指して「また始まった」とするかによって主語を変える場合があるようですが, 圧倒的に用例の多い Here we go again. なら, 誰の行為に対しても使えるようです。
主語を I にする場合, 自分の行為に対して「ああ,まただ」と自責の念にかられるときに使うようで, たとえばおっちょこちょいな人間が皿をたびたび割ってしまう光景を思い浮かべれば良いでしょう。
■ なおこれらは基本的には不快なことに対し「ほら,また始まった」と閉口してしまうときに使うのですが, 単に同じ事を繰り返す時にも使う用例もあります。 
例:"I think we should fire three more in the air," said the second hunter. "Okay," the first hunter said, "here we go again." (「あと3発空に撃った方がいいんじゃないか」と二人目のハンターが言った。「わかった。」最初のハンターが言った。「じゃあ,また行くぜ。」)
例: Tom began to shiver. "Good Jesus Christ, I'm cold," he said. "Here it goes again.". He got up and began to do exercises. (トムは震え出した。 「おお,さぶ」 彼は言った「じゃあまたやるか。」 彼は起き上がると体操を始めた。)



469   There you have it. (さていいですか。;以上ご覧のとおりです。 )
話題を始める前に相手の注意を引いたり, 話の最後のまとめに入るときに使います。
テレビのレポータが中継の最後に「現場は以上です。 スタジオどうぞ。」と言うときの英語がこれで There you have it.  Ann.. のようにスタジオの司会者の名前を添えます。
またテレビの通販番組の実演で, 洗剤を使ったらきれいに落ちたのを見せて「ほらご覧下さい。 簡単に汚れが落ちました。」などというのも There you have it. ですますことができます。
このように視聴者など複数の人間を意識する場合は folk (みなさん) を添えることが多いでしょう。

この後に Straight from the horse's mouth. が加わることがあります。 これは競馬から来た口語表現で「確かな情報筋によると」という意味で, 口語的な文章で,専門家や当事者の発言を引用したあとに使うことがあります。 この時 the horse's mouth を人名にしたり別の名詞にしたりすることもあります。



470   There's a good 〜. (いい子だね。 )
子供やペットなどに「いい子だねエ」と誉めたり, おだてて頼みごとをしたりするときの決まり表現。 〜部に誉める対象に合わせて boy, girl,  dog,  cat などを入れます。 
冗談以外は大人に対して使うのは不適当ですが年下の若者には There's a good fellow. とすれば使えそうです。
なお That's a good 〜の形にすることもあります。

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