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 デンマーク語はどうですか?
Hvad med DANSK?
〜趣味のデンマーク語のススメ〜



英語とデンマーク語で読むアンデルセン童話 『エンドウ豆の上に寝たお姫様』
ここではアンデルセン物語(童話集)から『エンドウ豆の上に寝たお姫様(Prinsessen på ærten)』を原文のデンマーク語と英語と日本語の訳文を並べて読んでみることにします。 英語とデンマーク語が非常に似ている言語であることがわかると思います。 
興味を持たれたらぜひ弊サイトにある他のデンマーク語についてのコンテンツもぜひご覧ください。 そして英語だけでなくデンマーク語にもチャレンジしてみてください。
アンデルセン物語の中から有名な作品の出だしの原文と訳はこちら


最上部の文: デンマーク語(H.C Andersen)
2番目の文:  デンマーク語から日本語へのほぼ直訳(コンテンツ作成者訳)
3番目の文:  デンマーク語から英語への直訳(コンテンツ作成者訳)
4番目の文:  デンマーク語から英語への意訳(H.P. Paul訳)
5番目の文:  英語から日本語への訳(コンテンツ作成者訳)


ネイティブによるデンマーク語の朗読もあります。 ここをクリックしてください 。 デンマーク語の全文を通してご覧になりたい方もそのページにありますので参照してください。
なおデンマーク語は英語と同じくらい文字と話し言葉の間に差があり, 英語以上に音素数が多いので聞き取りは英語以上に難しいということを添えておきます。



                      


Der var engang en prins; han ville have sig en prinsesse,
昔一人の王子がいました。 王子はだれか王女と結婚したいと思っていました。
There was once a prince; he himself wanted to have a princess.
Once upon a time there was a prince who wanted to marry a princess
昔昔どこかの王女と結婚したいと思っている一人の王子がいました。 
デンマーク語
Der var 〜 = There was/were 〜
Der var engan 〜 「昔〜がいました」 昔話の常套句。
han = he
vill は英語の will というより want to 〜。
英語
Once upon a time  昔話の出だしの常套句。
who は関係代名詞。
marry は他動詞で「と結婚する」。 前置詞不要。




men det skulle være en rigtig prinsesse.
しかしそれは本物の王女ではなければいけませんでした。
but it should be a real pricess.
but she would have to be a real princess.
しかしその王女は本物の王女ではなければいけませんでした。
デンマーク語
men = but
skulle は skall の過去形。  skall は shall というより must の意味。
være = be
主語 det は it と同じだが, 時に he, she, they など人間や複数の人,物も指すことがある。
英語
王子が "she will have to be a real prince." と思ったことを, 過去の地の文に入れたので will が would になっている。


Så rejste han hele verden rundt, for at finde sådan en,
それで王子はそのような王女を見つけるために世界中を旅しました。
So he traveled all over the world to find such a princess.
He travelled all over the world to find one
王子は王女を見つけるために世界中を旅しました。
デンマーク語
rejste = rejse 「旅行する」の過去形。
副詞 så で文が始まるので倒置文。 デンマーク語は英語より倒置文が多い。 
for at +動詞の原形 = 目的を表す不定詞
英語
to +動詞の原形 =  ここでは目的を表す不定詞
travelled と綴るのはイギリス英語。 アメリカ英語なら traveled


men alle vegne var der noget i vejen,
しかしどこへ行っても何か気をそぐものがありました。
but everyhere was something in the way
but nowhere could he get what he wanted
しかしどこへ行ってもほしい人を得ることはできなかったのです。
デンマーク語
副詞 all vegne = everywhere で始まるので倒置文。
noget = something
vejen は名詞 vej の「定形」といわれる形で the way にあたる。
i vejen = in the way 「邪魔をしていて」 
英語
英語はデンマーク語と違い平叙文をあまり倒置することはない。 
しかし否定の副詞が文頭にあると英語でも倒置文になる。
what は関係代名詞「〜すること・もの」



prinsesser var der nok af,
王女様は十分いました。
There were enough of the princesses,
There were princesses enough,
王女様は十分いました。
デンマーク語
Der var nok af princesser .  の倒置文。 
英語
普通は enough +名詞。 名詞+ enough は文章語。


men om det var rigtige prinsesser, kunne han ikke ganske komme efter,
しかし本物の王女かどうか, まったくわかりませんでした。
but he couldn't find out at all whether they were real princesses or not.
but it was difficult to find out whether they were real ones.
しかし本物の王女を見つけることは難しかったのです。
デンマーク語
Han kunne ikke ganske komme efter om det var rigtige princesser の om 以下が文頭に来た倒置文。 om は接続詞「〜かどうか」=whether
komme efter = find out  (アクセントは efter)
英語
It is 形容詞 to不定詞 〜することは。。だ
whether 〜  〜かどうか


altid var der noget, som ikke var så rigtigt.
いつも何か本物でないものがあったのです。
There was always something that was not so real.
There was always something about them that was not as it should be.
その王女達にはそうであるべきではない何かがいつもありました。
デンマーク語
Der var altid noget の倒置文。
som は関係代名詞。
英語
that は関係代名詞で something に係る。
as it should be   それがそうあるべきなように
この部分の英語訳は原文のデンマーク語を意訳している。


Så kom han da hjem igen og var så bedrøvet,
それで再び帰ってくるととても悲しくなりました。
So he came home again and was very sad
So he came home again and was sad,
それで再び帰ってくるととても悲しくなりました。
デンマーク語
これも文頭に副詞がるための倒置文。 



for han ville så gerne have en virkelig prinsesse.
というのも王子は本物の王女がとてもほしかったからです。
for he wanted badly to have a real princess.
for he would have liked very much to have a real princess
というのも王子は本物の王女がとてもほしかったからです。
デンマーク語
vill gerne = want
英語
デンマーク語も英語も for があり, ともに前置詞と接続詞の用法がある。
ここでは接続詞「というのは」。



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