世界で一番遠い島のオンライン研究
=================【No 14】================
2002年12月20日発行
今回のコンテンツ
1 トリスタン・ダ・クーニャについてサイト案内
2 セント・ヘレナのナポレオン
3 トリスタン・ダ・クーニャの主な施設と就業者数
4 海外サイトをのぞいてみよう 〜 セント・ヘレナ観光
5 あとがき
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【1 トリスタン・ダ・クーニャについてサイト案内】
トリスタン・ダ・クーニャについては次のコンテンツをご覧ください。
http://www.eigo21.com/tristan/index.htm
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【2 セント・ヘレナのナポレオン】
もし一つだけトリスタン・ダ・クーニャの運命を変えた重大な出来事をあげる
とすれば, 1815年のナポレオンのセント・ヘレナ島への配流以外にないで
しょう。
ナポレオンを奪回しようとするフランスの攻撃を恐れたイギリスは,1816年,
この南大西洋の孤島を海外領土とし,72人の兵士とその家族(10人の妻と12人の
子供)が暮らす駐屯基地を作ったのです。
駐屯基地自体は1年程度で撤収となりますが,その駐屯兵の中から1人の男が島に
残ることを志願しますが,これが現在のトリスタン・ダ・クーニャの礎となった
のです。
この駐屯基地に関しては次回触れるとして,今回は,ナポレオンがその生涯を
閉じたセント・ヘレナ島にスポットライトを当てます。
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1815年10月16日ナポレオンを乗せたノースアンバーランド号はセント・ヘレナに
到着します。 イギリスを出たのが8月7日。 2ヶ月かかってこの大西洋のど真ん
中の島へ着いたのでした。
人目をはばかりナポレオン夕闇迫る頃島に上陸しますが,首都ジョージタウンの
沿道には大勢の島民が集まっています。
その中には,のちに(1827年)トリスタン・ダ・クーニャの定住者の1人アレキ
サンダー・コットンの妻になるムラートの女性もいました。
「ナポレオンはズック・ズボンに緑のコート,大きな羽根のついた三角帽をかぶ
り兵士にガードされて行進した」と述べています。
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ナポレオンは初日はジョージタウンの街中にあるごく普通の3階建てのアパート
の一室に泊まります。
本来は島の中部にある『ロングウッド』というセント・ヘレナの知事の別荘(
もとは牛小屋)に住むことになっているのですが,改築が間に合わずしばらく
このアパート住まいになることになったのです。
翌日10月17日ロングウッドの下見へ行きますが,その帰路で見かけた『ブライ
ア Brier(イバラ)』と呼ばれる屋敷が気に入り,ここを仮の住まいにしてほし
いと要望します。 少なくともジョージタウンのアパートよりは落ち着けると
思ったのでしょう。
屋敷の住民ボルコテッジの了解を得ますが,ナポレオンは彼ら家族に気兼ねして
庭にある小さな東屋を使わせてもらうことにします。
彼は12月10日にロングウッドに引っ越すまでここで暮らします。
なおこの『ブライア』の所有者の子孫はオーストラリアに移住して現在そこに
小さなテーマパーク『ブライアズ・パーク』というのを作りこの中にわずかな
がらナポレオン関係の展示もしています。
http://www.thebriars.com.au/default.html
(英語)
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ナポレオンはフランスから連れてきた友人とその家族26人とともにロング
ウッドで暮らします。
セント・ヘレナでナポレオンのしたことは回顧録の作成と,乗馬。
前述のアレキサンダー・コットンの妻はセント・ヘレナにいたときに,よく
ナポレオンが乗馬しているのを目撃したと言っています。
しかし乗馬するのにイギリス軍の監視があり,これをナポレオンは不満に
思っ ていたようです。
セント・ヘレナに幽閉されたとはいえ,囚人ではなかったので,食事などは
それなりのものを取っていたようです。
26人のスタッフとともに,1日に肉は40キロ,鶏9羽,ワインなど酒類17本
支給されたという記録があります。
島民の間ではナポレオンの好物は去勢牛の心臓のローストだと言い伝えられて
いたようです。
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ロングウッドの部屋の見取り図と部屋の絵, そしてナポレオンの死因と
言われる壁紙の謎について以下のページにまとめました。
ご覧ください。
http://www.eigo21.com/tristan/nap.htm
(画像・日本語)
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セント・ヘレナのバーチャル観光は 【4】をご覧ください。
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【3 トリスタン・ダ・クーニャの主な施設と就業者数】
いつも古い話ばかりですが,今回は今のトリスタン・ダ・クーニャの情報です。
トリスタン・ダ・クーニャの住民についての個人情報を載せた本が手に入りまし
た。
その中に島の主な施設とそこで働いる島民の名前が掲載されたページがあるの
ですが,今回これを元にして主な施設とそこの就業者数の表を作ってみました。
http://www.eigo21.com/tristan/labor.htm
(日本語)
これを見ると
男性に対する女性の就業者の割合はかなり高いことがわかります。
男性の多くは漁師をしており,第2次・第3次産業での女性への進出が目立つの
でしょう。
この島の失業率はゼロらしいのですが,その秘密は,仕事らしい仕事がなくても
皆がともかく何かしらの職場に所属しているというところにあると思います。
例えば警察。
人口300人に満たない,しかも犯罪のない平和な島に警察官が5人!
なんと警察官一人当たり人口負担は60人!
ちなみに日本は約550人 米国385人 英国395人 フランス 293人という統計
(2001年)があります。
もっとも軍隊や日本の自衛隊のようなのがない分,警察への負担は重いのかも
しれません。
ところで不思議なのは警察があっても消防署がないこと。
当然消防署員もいません。
消防団みたいな組織があり,事があれば島民総出で対処しているのかもしれま
せんが,トリスタン・ダ・クーニャの謎の一つですね。
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【4 海外サイトをのぞいてみよう 〜 セント・ヘレナ観光】
セント・ヘレナはトリスタン・ダ・クーニャの北東約1,900キロのところにある
人口5,600人の島です。面積は122平方キロ(長崎県の壱岐島よりもやや小さい)
1502年にポルトガル人に発見されて以来,イギリスの東インド会社の重要な中継
地として発展します。 初期の定住者はイギリス人・オランダ人・ポルトガル人
などヨーロッパ系でしたが, マダガスカルやガーナ,モルジブさらに19世紀
初頭には中国の広東からも奴隷や労働者を連れて来ました。
住民の容姿が様様なのはそのせいですが,人種差別のような問題はないようです。
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ではセント・ヘレナ観光です。
下のページを開けると島の地図が出るので行きたいところをクリックしてくださ
い。
お勧めはジェームズタウン(Jamestown)の『ヤコブのはしご(Jacob's Ladder)』
と呼ばれるの急勾配の階段。
垂直の場合の高さ180メートル,長さ277メートル,階段数699 ( 700?)
平均勾配が40(場所により45度)。 1829年竣工。
高所恐怖症なので,私は写真を見ただけで手に冷や汗が出ます。
現地の少年達はブリキ缶を手すりにあてて,この上にすわりすべり降りる遊び
をするようです。
まさか一番上からそんなまねはしないと思いますが。
http://geowww.gcn.ou.edu/~bweaver/Ascension/sh-tour.htm
(画像・英語)
さて以下のページはナポレオン配流ころとナポレオン死後のセント・ヘレナの
名所案内です。 上記の写真を見比べてさほど変らない島の様子に驚かれる
かもしれません。
なおすべて本(英語)の1部ですが,画像を見るだけで十分楽しめます。
1815年の島の名所案内1
http://www.bweaver.nom.sh/bellasis/bellasis.htm
1815年の島の名所案内2
http://www.bweaver.nom.sh/wathen/wathen.htm
1857年の島の名所案内1
http://www.bweaver.nom.sh/g_melliss/gmelliss.htm
1863年の島の名所案内2
http://www.bweaver.nom.sh/fowler/fowler.htm
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【5 あとがき 】
独学トリスタン・ダ・クーニャ第14号をお送りします。
塾で中高生を教えているため,声は重要。
しかし, どうやら中高生の「元気な」ウィルスをもらってしまったらしく
現在ノドの具合が危ないのです。
皆さんも風邪などひかないようご自愛ください。
今年はこれが最後のメルマガです。
超レアな話題に付き合っていただき本当にありがとうございました。
また来年も懲りずにお付き合いください。
それではどうぞよい年をお迎えになりますように。。
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