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マン島(Isle of Man)の国旗に描かれてる3本足について
 マン島の国旗
国旗に描かれている『3本足』は trinacria(ギリシャ語でtriskelion)と言います。
北イタリアの先史時代の遺跡や紀元前6〜8世紀のギリシアのコインや花瓶に描かれているほど古くからあるシンボルです。 
ピーター・ヘイウッドも左足にこの trinacria の刺青があったそうです。


現在これを国旗に使っているのはマン島とイタリアのシシリアで両者の国旗は非常に似ています。 (シシリアはイタリアの州なので国旗というより州旗というべきものですが) 
 シシリアの国旗(州旗)


シシリアの場合,中央にローマ神話のメドゥーサが描かれています。 またマン島がその名(Man)の通り,無骨な男(騎士?)の足であるのに対しシシリアが女性の艶かしい素足であることが面白いですね。 


マン島では3本足のシンボルの起源がスカンジナビアであるとされています。 マン島もシシリアもノルマン人(スカンジナビアのゲルマン人; バイキングの子孫)に支配されていたことがあるから両国の国旗が似通っているのはこのせいではないかと私は思います。  


ところでなぜ3本足なのでしょう。
これはケルト人(ローマ人がヨーロッパを支配する前に大陸を占めていた民族。 現代のアイルランド, スコットランド, ウエールズ, それにマン島などにその末裔が残っている)の世界では3という数字は,ケルトの女神の3つ局面(娘;妻;母) 社会の階級(僧侶;軍;農工業者)を表していると言われています。 また古代ギリシャ人の四大元素(地・水・火・風)のうち中央部が地(地球)でそのまわりに水・火・風の3つを配したという説もあります。 


ではなぜ足が右回りなのでしょうか。
多くの文化では右は正しく左は邪悪となっていますが, ケルト文化でも右回りが『正しい』とされていたからと説明されています。  
マンクス人(マン島の人)と同じケルト民族のブレトン人の踊りや行列は右回りであったと言われています。 また古代ケルトの戦の舞では,敵意を象徴するため初めは左回りに踊り,最後に勝利を象徴するため右回りに踊ったと言われています。 


そう言えば, 陸上のトラックや野球などは左回りですね。 左回りのほうが戦うぞという気持ちの高揚が出るのでしょうか。 戦う時に敵から急所である心臓をかばおうとするため, 本能的に左回り(反時計回り)になってしまうのではないかと私は思うのですが,,

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