『ウェールズ語はおもしろい』トップページ
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| ウェールズ語はなぜおもしろいのか なぜ難しいのか 〜文法概略 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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どういう条件のときに緩音現象が起こるかはここでは書きませんが, 例として car 「車」に人称形容詞がついた場合を見てみましょう。 なお car はウェールズ語の親戚のゲール語の「2輪戦車(chariot)」を意味する karros から英語に入ったと言われています。
■緩音現象をマスターすることはケルト語族の勉強には避けて通れません。 と言ってもこちらから伝える分には変に聞こえても意味は通じるようなので暢気に構えています。 そもそも発音を聞いても速くて[t]と[d], [b]と[v]の区別など気にしているゆとりはありません。 私にとって緩音現象は辞書を引く際, 見出し語が何なのかを知るために必要な知識なだけです。 ■また緩音現象は現地の人々の中でも揺れているところがあるらしいです。 Modern Welsh(Gareth King) の Mutations in Welsh の項に THE WORDS THAT CANNOT UNDERGO MUTATION 「緩音現象を受けない語」というのがあり, そこに雑多な語として dy, pan, mae, mai, taw, mor, tua, byth, lle をあげています。 (注) Teach Yourself Welsh Grammar (Christine Jones) にも同じく緩音現象を受けない雑多な語として pan, mae, mor, tua, byth, lle をあげています。 しかし私はこれらの中で「〜するとき」を意味する pan は, 帯気音化させる接続詞 a との組み合わせで a phan 「そして〜するとき」という形をしばしば見ていました。 試しに google で "a phan", mae'r として検索するとかなりの使用例が見つかります。 (ここで "a phan だけにせずに mae'r を添えて検索したのは, a phan だけではウェールズ語以外の言語のものもヒットしてしまうため mae'r を添えることでウェールズ語に限定したためです) 一方, 上記の文法書の記述に従えば pan は緩音現象を受けないので a pan となるはずですから, これも "a pan" mae'r として検索するとやはり文例が見つかります。 しかし明らかに a phan よりも少ないことがわかります。 では軟音化の場合はどうでしょうか。 接続詞 pan を軟音化する例として dyna 「ここに〜がある」との組み合わせが考えられます。 つまり dyma pan 〜 「ここに〜するときがある」 というフレーズです。 ここで google で軟音化した場合の dyma ban としない場合の dyma pan で検索してみます。 "dyma ban" mae で検索すると 一つもヒットしません。 一方 "dyma pan" maeで検索すると少ないながらも文例が出てきます。 以上のことはどう説明がつくのでしょうか。 これには Modern Wlesh Dictonary (Gareth King) にヒントがあるように思えます。 この辞書の接続詞 a の項に『規範文法では a は 次にくる語を帯気音化するとあるが, これは c- で始まる語だけに言えることで t- や p- で始まる語は halen a phupur 「塩と胡椒」のような決まり表現以外では帯気音化しない』 という趣旨のことが書かれています。 ここから推測するのは a phan とするのは規範文法的な処理で, 実際の発音は a pan としているのではないかということです。 他の事項の選択 このページのトップへ 文構造 1.基本的な語順はVS+α。
2.ウェールズ語は時制によって迂言文か屈折文のどちらかになる。 英語の Be動詞にあたる bod の活用形を助動詞とし, 本動詞を動名詞とするのが迂言文(periphrastic sentence)で, bod を使わず本動詞の活用形を使う屈折文(inflected sentence)である。 上記の表の例文の場合,水色のセルの文が迂言文で緑色のセルの文が屈折文 ■英語の習いたてのころ, be動詞を使う文と一般動詞を使う文の二つに分かれることを教わりますが, それと感じが似ています。 すなわち be動詞を使う文が迂言文で一般動詞を使う文が屈折文という感じがします。 しかし根本的に違うのは迂言文と屈折文は時制によって決まる点です。 英語で単純現在形に対してam/is/are+現在分詞による現在進行形があることに相当します。 3. 肯定形(affirmative), 疑問形(interrogative), 否定形(negative) がある。 例: bod の3人称単数現在形 肯定形: Mae hi'n siarad Cymraeg. 彼はウェールズ語を話す。 疑問形: Ydy hi'n siarad Cymraeg? 彼はウェールズ語を話すか。 否定形: Dydy hi ddim siarad Cymraeg. 彼はウェールズ語を話さない。 ■これも英語の習いたてのころを思い出させます。 主語と動詞をひっくり返したり, 肯定文の語尾を上げ調子にすれば疑問文ができる他の印欧語から見ると面倒くさい感じがします。 他の事項の選択 このページのトップへ 名詞: 1.男性名詞と女性名詞に分かれる。 どちらの名詞なのかは語尾で推測できる場合もあるが個々に暗記する必要がある。 女性名詞は冠詞をつけると緩音化し, また修飾している形容詞も緩音化する。 ■性の区別をつけるはこの点だけのためにだけあるように思えます。 緩音化を無視しても話は通じるらしいので性の区別をつけることに神経質になりすぎる必要はないように思えます。 2.複数形は語尾変化するもの, 母音変化するもの, その両方などいくつかのパターンに分かれる。 複数を表す語尾も -au, -iau, -on, -ion, -i, -edd, -oedd, -ydd, -ed, -iaid, -od, -aint などバリエションが多く, 結局個々に覚えるしかない。 ■複数形は語尾に -s か -es を付けるなどとのんきなことは言えません。 性の区別よりもこちらの方が深刻な課題です。 3.格変化しない。 英語ですらある所有格もない。 ■これは学習者に楽に見えます。 しかし「入門は難しいが後は易しくなる」と言われるスラブ諸語の裏返しで, 格変化がないのは入門時には都合がいいのですが, 後で苦労する原因になるように思えます。 格変化がないと語と語のつながりが非常にわかりづらくなるのです。 所有格がないので修飾する名詞を後ろにただ置くだけです。 例:cyfarwddwr cwmni cynhyrchu driliau o'r enw Grunnings これは Harry Potter And The Philoshopher's Stone のウェールズ語訳からの引用で原文の英語は the director of a firm called Grunnings, which made drills となっています。 ウェールズ語の語注をつけると cyfarwddwr = director, cwmni = company, cynhyrchu = produce の動名詞, drilliau = drills, enw = name ここでは o'r enw 〜 で called 〜と同じ。 英語が前置詞 of や過去分詞 called や関係代名詞 which で修飾関係をはっきりさせているのに対しウェールズ語は単語をポンポン置いているだけです。 他の事項の選択 このページのトップへ 人称代名詞: 1.英語をはじめ多くの印欧語のような単純な格変化がなく代わりにバリエーションが多い。 2.同じ人称代名詞が主格と目的格, 所有格と目的格を兼ねる。 屈折文の場合, 人称代名詞を動詞の目的語とするときは, その人称代名詞は主格を使い, 迂言文の場合, 人称代名詞を動詞の目的語とするときは, その人称代名詞は所有格を使う(同じ現象を人称代名詞の所有格ではなく所有形容詞を使うと説明する学者もいる) 3.フランス語と同じく2人称複数形は「君たち」「あなたたち」以外に丁寧な「あなた」も意味する。
迂言文の主語; 活用する前置詞の目的語; prefixed pronounsに限定される名詞の後 2=prefixed pronouns 所有格・目的格 ※代名詞ではなく所有形容詞とする場合もある. 名詞の前に置き所有を表す; 迂言文の動名詞の前に置き目的語を表す 3=infixed pronounds 所有格・目的格 母音で終わる前置詞の後に 2 の代わりに使う; 関係代名詞 a や fe, ni, na などの小辞,接続詞 oni などの後に動詞の目的語が来る場合に使う
動詞を伴わない場合; 強調構文; 接続詞の後; 活用しない前置詞の後; 屈折文の目的語 2= reduplicated form 主格・目的格 1よりも強意。 3= conjunctive form 主格・目的格 強調, 対比など ■ 微妙な違いのバリエーションが多いのがウェールズ語の困ったところ。 この人称代名詞の場合も同じです。 しかし実際は下の dependent form の1,2,3とindependent form の1がよく見かける形で, しかも dependent form と independent form の1はほとんど同じですから, もっと単純な体系となりそうです。 他の事項の選択 このページのトップへ 形容詞 1.単数形の女性名詞を限定するときは軟音化する。 2.少数の形容詞は男性形と女性形がある。 3. いくつかの形容詞は複数形がある。 4.原級,比較級,最上級の3つの級がある。 5.原則的に名詞を修飾するときは後置修飾。 前置修飾するものや, 後置と前置で意味が異なるものもある。 ■ 名詞と同様格変化がないのは救われます。 しかしこれも語句の塊・区切り・つながりを捉える際にはマイナスの要因になります。 他の事項の選択 このページのトップへ 動詞 1.主語の人称によって変化する。 2.動名詞が辞書の見出し語。 英語の原形にあたるが完全名詞の働きもする。 英語と同じようにこれは前置詞の目的語になる。 (例:Ar ôl gadael ei swydd = after leaving her job) ウェールズ語の動名詞を英語にあてはめると英語の他の準動詞の役目を果たすときがあることがわかる。 ● 英語の目的をあらわす不定詞は i + 動名詞 で表す。 (例:Mae hi'n mynd i archfarchnad i brynu bwyd. = She goes to the supermarket to buy food) ●付帯状況の分詞構文は gan + 動名詞 や yn +動名詞 で表す。(例:"Rhys' gwaeddodd hi gan redeg at ei mab. = "Rhys" she shouted, running to her son.・/Sefyll mewn cylch yn gwynebu ei gilydd. = Stand up in the circle, facing each other. ) ●過去分詞の形容詞的用法は単数名詞+wedi'i+動名詞 (男性名詞を修飾するときは動名詞は軟音化し女性名詞を修飾するときは動名詞は帯気音化 例: llythyr wedi'i sgrifennu yn Japanaeg = a letter written in Japanese) 複数名詞+wedi'u+動名詞 (例:bwyddydd wedi'u rhewi = frozen foods)で表す。 ●現在分詞の形容詞的用法は yn + 動名詞 で表す。 (例: cath yn edrych ar bysgodyn= cat watching a fish) 現在分詞の形容詞的用法は関係代名詞で表すこともできる。 (例: person sy’n dal y bel = a person holding a ball) 3.時制によって変化する。 ■困ったことにウェールズ語の時制は語学書によって取り上げられていたりいなかったりする上, 英語による用語名がまちまちです。 たとえば二つある未来を Gareth King は future I と future II とし T.J. Rhys Jones はsimple future と colored future とし, 『毎日ウェールズ語を話そう』では「動詞的名詞の未来形」と「BOD 未来形」と称しています。 また preterite について Gareth King は屈折的構造の preterite と動詞 gwneud を助動詞的に使って作る preterite にわけ, 前者を preterite I, 後者を preterite II としています。 一方, Christine Jones と John T.Bowen はgwneud を助動詞的に使う preterite は扱わず, その代わり屈折的構造の preterite と迂言的構造の perterite を扱っています。 (Gareth King は preterite を迂言的構造のない唯一の時制とし, 迂言的構造の perterite は載せていません) そこで下の表では複数の用語名が並ぶことになりました。 日本語については『毎日ウェールズ語を話そう』のものを使いましたが, この本が下のすべての時制に触れていないため, 日本語による用語がないものがあります。
※(注2) 英語の現在完了の諸用法をウェールズ語でどう表すのか調べて見ました。 ちょうど〜したところ Mae'r ferch newydd ddarllen y llyfr 少女はちょうど本を読んだところだ。 すでに〜した Maen nhw wedi mynd yn barod. 彼らはすでに行ってしまった。 もう〜したか Ydyn nhw wedi cyrraed eto? 彼らはもう到着したか。 まだ〜していない Dw i ddim wedi gweld y ffilm 'na eto まだその映画は見ていない。 一度〜したことがある Dw i wedi dweud wrtho unwaith. 私は彼に一度言ったことがある。 〜したことがあるか Fuoch chi erioed yn Iwerddon? あなたはアイルランドに行ったことがるか。 〜したことがない Weles i erioed y fath llanast. 私は今までにこんな散らかっているのを見たことがない。 。。以来〜している Mae'r frech goch arni ers dydd Llun. 彼女は月曜日以来はしかを患っている。 。。間〜している Dan ni'n byw yma ers tair blynedd. 私たちはここに3年間住んでいる。 Dan ni wedi byw yma ers tair blynedd. 私たちはここに3年間住んでいる。 ※(注3) 学者の記述分類でもっとも混乱している時制 水谷宏 「習慣・条件」 (3人称単数形の語尾が他の学者のものと違い -e になっている) Gareth King - conditional Christine Jones -conditional subjunctive John T.Bowen - imperfect habitual 過去の習慣「〜したものだ」や英語の却下条件を含む仮定法過去に相当する文を作る。 他の事項の選択 このページのトップへ 複文 ウェールズ語の入門編が終わり応用編に入るとすると, それは複文の導入ではないかと思います。 まさにウェールズ語の複文は「複雑な文」の複文です。 そしてヘナチョコです。 例を『ハリー・ポッターと賢者の石』のウェールズ語版(Harri Potter a Maen yr Athronydd: Emily Huws 訳)から引用してみましょう。
(1) Roedd gan y Dursleys bopeth (= The Dursleys had everything) (2) roedd arnyn nhw'i eisiau ( = they wanted) (3) roedd ganddyn nhw hefyd gyfrinach (= they also had a secret) (4) eu hofn mawr oedd (= their greatest fear was ) (5) byddai rhywun yn ei darganfod ( = somebody would discover it) (2)と(3)は英語の but にあたる等位接続詞 ond で結ばれています。 (3)と(4)は英語の and にあたる等位接続詞 a で結ばれています。 この単語が母音で終わっているため their にあたる人称代名詞(または所有形容詞)の eu が 'u になっています。 以上の二つの節のつながりは単純です。 英語で言えば複文ではなく重文にあたります。 問題は(1)と(2), (4)と(5)でこちらが「複雑怪奇な」複文です。 ● 関係代名詞 (1)と(2)は関係代名詞で結ばれています。 ウェールズ語の関係代名詞も英語と同じく複数の形がありますが, 英語とはまったく違う基準によって選択されます。 すなわちウェールズ語の基本的な語順が VSO であることと迂言文と屈折文があることの2点が影響しているのです。 もっとも実際は省略されていることが多いのでそんなに複雑な印象は持たないかもしれません。 ただし省略されることで文がわかりづらくなってしまうような気がします。 関係代名詞はまとめてみると次のようになります。
※注2 Christine Jones の Teach Yourself Welsh によると主格の関係代名詞に導かれる節の動詞は先行詞が複数名詞でも動詞は単数形になるという記述があります。 Gareth King の本にはこの記述はありません。 例: Dyma aelodau'r côr a ganodd y gân. 「ここにその歌を歌った聖歌隊のメンバーたちがいる」 ただし関係代名詞節が否定形の場合は先行詞が複数なら動詞も複数形になるとしています。 例:Dyma'r myfyrwyr na wnaethant y traethawd. 「ここに論文を書かなかった学生たちがいる」 例文: Dyma'r dyn sy'n byw yn Abertawe. (= This is the man who lives in Swansea.) < Dyma'r dyn + Mae e'n byw yn Abertawe こちらはスウォンジーに住んでいる男性です。 Dyn ni angen rhywun sy ddim cwyno. (=We need someone who doesn't complain.) < Dyn ni angen rhywun + Dydy e ddim cwyno. 文句を言わない人を私たちは必要としています。 Dyma'r dyn (y) mae ei chwaer yn byw drws nesa. (This is the man whose sister lives next door) < Dyma'r dyn + Mae ei chwaer yn byw drws nesa. こちらは, そのお姉さんが近所に住んでいる男性です。 ※ウェールズ語では人称代名詞の所有格(所有形容詞) ei を残したまま関係代名詞を使っていることに注意。 Dyma'r llyfr nad ydw i eisiau (ei) ddarllen. Dyma'r llyfr dw i ddim eisiau (ei) ddarllen. < Dyma'r llyfr. + Dydw i ddim eisiau ei ddarllen. これは私が読みたくない本です。 ※ウェールズ語では人称代名詞の目的格 ei を残したまま関係代名詞を使うこともできることに注意。 Fe fydd pawb (a) fydd yn colli ei waith yn cael iaundal. < Fe fydd pawb yn cael iaundal. + Bydd e yn colli ei waith. 職を失う人は誰もが補償金を受け取るだろう。 Fe oedd y myfyriwr na ddysgodd wers galed. < Fe oedd y myfyriwu + Ddysgodd e ddim wers galed. 彼はあまり熱心に勉強しない生徒だった。 ● 名詞節 (4)と(5)は英語の that にあたる名詞節を作る従属接続詞 y で結ばれています。 単純に名詞節を英語の that にあたる接続詞が y ということではありません。 動詞 bod の変化形を使ったり前置詞 i を使ったりする場合もあります。 これは関係代名詞の選択と同じでウェールズ語の基本的な語順が VSO であることと迂言文と屈折文があることの2点が影響しています。 たとえば『ハリー・ポッターと賢者の石』のウェールズ語版の出だしの部分は Broliai Mr a Mrs Dursley (...) eu bod nhw'n deulu cwbl normal .. となっています。 この部分の原文は Mr and Mrs Dursley, (...), were proud to say that they were perfectly normal ... です。 Broliai が were proud to say の部分にあたり eu bod nhw は that they were(または are) にあたる部分です。 Broliai 以下を二つの文に分けると Broliai Mr a Mrs Dursley と Roedden nhw'n deulu cwbl normal となります。 Roedden は英語の be動詞に当たる bod の3人称複数未完了過去形です。 nhw は they にあたります。 これが動名詞 bod になりさらに their にあたる所有形容詞 eu を添えたのが eu bod nhw です。 他の事項の選択 このページのトップへ 機能語および虚字 複数の用法のある機能語の存在もウェールズ語を難しくさせている一因ではないかと思います。 ウェールズ語の文章を見ると i , a, y, yn, と言った語がたくさん出て来ることに気づくと思います。 これらは複数の品詞・用法を持っているので頻繁に現れるのは当然なのです。 i (1)人称代名詞 I または me (2) 前置詞 (3) 接続詞的に使う前置詞 a (1) 接続詞 and (2) 接続詞 whether (3) 関係代名詞 (4) 疑問を表す虚字 y (1) 定冠詞 (2) 関係代名詞 (3) 接続詞 that (4) 文章語で虚字 yn (1) 虚字 また 'n, 'i, 'u など短縮形も多く, これらも複数の語の短縮形であることがあり非常にやっかいです。 上記の文構造の項の例文に書いた Es i i Gaerdydd ddoe. には i が二つあります。 最初の i は「私は」でもう一つの i は英語の to にあたる前置詞です。 ここで他の i を使う例を『ハリー・ポッターと賢者の石』のウェールズ語版の第2章の出だしの部分から見てみましょう。
上の引用には i が3つあります。 最初の i は「ほとんど」を意味する副詞 bron が過去形の文で使われるときに必要となる i です(つまり他の時制では不要ということになります)。 2つ目の i は ers が接続詞として使われるときに必要となる i です。 3つ目の i は cael hyd i で「見つける」となる連語の一部です。 上記の Es i i Gaerdydd ddoe で使われている i と違い, どれもなくてもよい, 意味を持たない i であることがわかります。 このように同じ語が虚字的な用法も含めて散在しているのが厄介に見えて, 私はウェールズ語を完全にマスターするのを諦めています。 他の事項の選択 このページのトップへ 単語 文法だけではなく単語もウェールズ語を難しくしている原因かと思います。 イタリア語やフランス語だと英語の知識で類推できる語が少なくないのに, ウェールズ語はその手の単語が少ないようです。 しかも y や w が母音扱いになっていることから子音字が多くなり, 目に「違和感」がある, 読みづらい表記のように思えます。 他の事項の選択 このページのトップへ |
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