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z191 (01月19日)   go を使う慣用句(7)



go berserk  「強暴になる, 突然怒る」


直訳: バサーク(北欧の猛々しい戦士)になる
例文: When I accidentally let out his secret to all there, he went berserk.
私がうっかりみんなの前で彼の秘密を漏らすと彼は突然怒り出した。





アイスランドは9世紀にスカンジナビア半島から移住したバイキングが建国した北大西洋に浮かぶ人口29万6千人(2005年)の島国。 北欧伝説のサガ(saga)が伝承され, 人口あたりの文学者の数が世界一多い国で, 過去(1955年)にはハルドール・ラクスネスがノーベル文学賞を受賞しています。 


アイスランド語はバイキングが定住したときの古いノルド語があまり形を変えっずに残っていることで有名で, そのアイスランド語からも直接的にまた間接的に英語に借用された語があります。  saga (大河小説)や geyser (間欠泉) や gush (吹き出る) や今回の berserk などです。 


この berserk は古アイスランド語の berserkr が起源で, その意味について「熊皮をまとった戦士」としている辞書が多いのですが, デンマーク語辞典の Nudansk ordbog によると「荒くれ者の戦士」の意味で berr 「裸の(英語の bare)」と serkr 「シャツ,下着」が合さった語であり, ber 「熊(英語の bear)」と serkr の組み合せである可能性は少ないと記してあります。 「裸のシャツ」というのも意味がわかりませんが, 本家の北欧語の辞書に書いてあることなので, こちらの説の方が正しいかもしれません。  なお現代のデンマーク語でも go berserk は英語と見た目がそっくりの gå bersærk と言うようです。