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イタリア語をインターネットで学ぶ方法 
Impariamo l'italiano in rete

 イタリア小噺(イタリアン・ジョーク)集 1 2  3 4-1  4-2
さて次も前ページの  Qual e' il colmo シリーズと同じく, 外国人には今一つ意味不明なジャンル。 
名付けて―「いかにもいそうな外国人の名前」シリーズ。


これはタモリさんのハナモゲラ語のようなもので, イタリア語からある言語の響きを持つ人名を作るというもの。  例えばイタリア語の「切手」という意味の francobollo を英語風の名前にして「英国の郵政大臣はだれだ? Frank Boll さんだよ。」 という類。
ここでは日本人が登場するジョークに求めてみましょう。
(10)
- Come si chiama la piu grande famiglia giapponese?
- NAKASATA
一番大きな日本の家族はなんと言う名前?- ナカサタ。

◆ これは casata 「家系, 一族」というイタリア語を使って日本人風の名前を作ったのです。


(11)
- Chi e' il giapponese brutto?
- SOSHITO NAKAKATA.
汚い日本人はだーれだ? - ソシト・ナカカタ。
◆ こちらはイタリア語の cacata と英語の shit (ともに意味は「糞」)を日本人の名前風にアレンジしたもの。  Nakasata と同じく Naka- で始まるのはイタリアで一番有名な日本人 Hidetoshi  Nakata のせいでしょう。


(12)
- Chi e' il piu' stupido studente giapponese?
- NOKAPITU NOKATSU .
一番馬鹿な日本人の学生はだーれだ? ノカピツ・ノカツ

◆ 恐らく Non capito(わからない) と  cazzo (まぬけ[発音カッツォ]) が合体したのでしょう。 この cazzo , 本来の意味は男性のアレ。 サザエさんちのカツオ君はイタリア旅行するときちょっと困る。 というのは昔から語り継がれている(?)冗談ですよね。


                


今度はイタリアの暮らしが垣間見えるジョーク。 
(13)
Una mattina una signora chiede al marito di scendere al mercato a comprarle delle lumache e gli raccomanda di tornare prima possibile perche' deve prepararle per il pranzo.
Il marito si reca al mercato, compra le lumache, ma poi decide di fare un salto al bar, giusto per salutare gli amici e bere un bicchierino con loro.
A forza di saluti e di bicchieri, l'uomo si accorge che e' gia' mezzogiorno, allora esce di corsa dal bar e per tutto il tragitto pensa ad una scusa plausibile da rifilare alla moglie, per giustificare il suo ritardo.
Arrivato sulla porta di casa suona il campanello e poi rovescia le lumache davanti all'uscio. Quando la moglie apre la porta l'uomo, rivolgendosi alle lumache, dice:
- Forza ragazze! Ancora un piccolo sforzo e siamo arrivati!
ある朝, 婦人が夫に市場まで行ってカタツムリを買って来るように頼み, 昼食(ディナー)の準備をしなくてはいけないからできるだけ早く戻るように忠告した。
夫は市場で行きカタツムリを買ったがバールにちょっと立ち寄り友達に挨拶するのがよいと思い,彼らと一杯飲んだ。
何度も挨拶し杯を交わしたおかげで, 男はもう正午になっていることに気付き, バールから急いで出て道すがら妻に押し付けるためのもっともらしいいいわけを考えた。
家の入り口に着いて呼び鈴をならし入り口の前にカタツムリをぶちまけた。
妻がドアを開けると,男はカタツムリに向かって言った。
「ガンバレ, お前ら! あともうちょっとがんばれば家に着くぞ。」

◆ フランス人がエスカルゴというカタツムリを食べるのは有名ですが, 同じラテン系のイタリア人もカタツムリを食すようです。 lumache でイメージ検索するとそれらしき料理がちらほら見えます。 またバールというコーヒーや酒類, 軽食をメニューとするイタリア独特のスナック店も出て来るし, そのバールで朝から杯を交わす人々のことも書いてあり, これらからこの小噺がイタリアンであることがわかります。


次のジョークは地名としてミラノ空港が出て来ます。  しかし空港自体はこのジョークの中では重要ではなく, ヒースロー空港でもシャルル・ド・ゴール空港でも構わないので, イタリアの地名があるからといってこれがイタリア産ジョークであると断定できません。
(14)
Uno straniero e' fermo all'areoporto di Milano con una valigia enorme,
sembra in notevole difficolta' e un italiano gli si fa incontro.
-Scusi, ha bisogno di aiuto?
-He si', ho bisogno di soldi per tornare al mio paese e l'unica cosa che
posso vendere e' il mio orologio.
-Il suo orologio?
-Si', e' molto speciale, puo' visualizzare l'ora in tutte le parti del
mondo.
-Be', e' normale.
-No, mi ascolti, segna la temperatura, l'altitudine, la pressione
atmosferica.
-Non mi stupisce.
-Ascolti, e' collegato via radio con un satellite!!
-Addirittura!!
-Si', e ha pure un riquadro per la televisione.
-Accipicchia.
-Ma non basta, funziona come visualizzatore della borsa e degli affari
esteri.
-Non ci credo.
-Eppure c'e' gente che pagherebbe oro per questo orologio!!
Io le offro due milioni.
-OK, accetto.
Prendendosi l'orologio, il compratore soddisfatto si allontana quando
all'improvviso lo straniero lo richiama mostrandogli la grossa valigia:
-He, mi scusi, sta dimenticando le batterie !!!!
1人の外国人が大きな荷物を持ってミラノ空港でじっとしてた。
困ったことがあるようであった。 そこへイタリア人が彼と遭遇した。
「すいませんが,助けが必要ですか。」
「ええ, 私の国へ返る金が必要なのですが売ることのできる唯一のものは時計なのです。」
「時計ですか?」
「ええ,特製ので, 世界中の時間が表示されるんですよ。」
「それは普通でしょ。」
「いいえ,いいですか, 気温と標高と気圧も表示するんです。」
「驚きませんよ。」
「いいですか,衛星と接続しているんです。」
「ほう。」
「そう,それにテレビのためのパネルもあるし。」
「おやおや。」
「それだけじゃないですよ。 株式市場や海外の出来事などを表示します。」
「信じないね。」
「この時計に金を払う人がいますよ。」
「OK。 もらおう。」
時計を受け取り, 満足げな客がその場を離れてから突然その外国人は大きなカバンを見せながら声をあげた。
「すいません, バッテリーを忘れてます!」



                


ジョークの起源を求めるのは難しいことです。 
次の2つのケースはイタリア語で書かれていたジョークのキーワードを英語にして検索することによって, 英語バージョンが見つかった例です。
(15)
Un cucciolo d'orso va dalla mamma e le chiede:
- Mamma, che razza d'orso sono io?
- Sei un orso polare - risponde la mamma.
Ma l'orsacchiotto insiste: - Mamma, sei sicura che io non sia un orso bruno?
- No, sei un orso polare, ti dico.
Ma il cucciolo non e' ancora soddisfatto: - Sei sicura che io non sia un grizzly?
- Perche fai tutte queste domande?! Sei un orso polare! - risponde arrabbiata la mamma.  
L'orsacchiotto allora va dal papa' orso e gli chiede: - Papa', sono forse un panda io?
- No, tu sei un orso polare - riponde il padre.
Ma il cucciolo chiede ancora: - Sei sicuro che non sia un koala?
- No, sei un orso polare. Ma perche' fai tutte queste domande? - chiede seccato papa' orso.
L'orsetto scoppia a piangere e mugola: - Perche' ho freddo!
小熊が母熊のところに行って聞いた。「ママ,ボクは何熊?」
「あなたは北極熊よ。」と母熊は答えたが小熊はしつこく聞いた。「ママ,ボクはヒグマじゃないの?」「いいえ,北極熊よ。」
しかし小熊はまだ満足していなかった。「本当にグリズリーじゃないの?」「なぜそういう質問をするの? あなたは北極熊よ」怒って母熊は答えた。
今度は小熊は父親のところに行って聞いた。「パパ, たぶんボクはパンダだよね?」「いいや,お前は北極熊だよ。」父親は答えた。しかし小熊はまた聞いた。「ボクはコアラじゃないの?」「いいや,お前は北極熊だよ。なぜそんな質問をするんだ?」うんざりして父親は聞いた。
小熊は急に泣き出してクンクン言った。「だって寒いだもん!」



(上記の英語バージョン)
One day a very young polar bear was sitting on an ice drift, watching his father trying to catch fish, when he asked,
"Dad, am I a full-blooded polar bear?"
His father replied, "Sure son, you're full blooded."
The young bear asked, "Are you positive that I'm 100% polar bear, Dad?"
"Yes, son, I'm sure. Your mother's a polar bear, I'm a polar bear..."
"But Dad, are you sure there's not a little brown bear in me?"
"Yes son, I'm sure."
"Are you really sure, Dad, that there's not just a little black bear in me?"
"Yes, son, you're all polar bear."
"Maybe just a little grizzly bear in me, Dad?"
"No way, son, no way," replied the papa bear. "Why are you asking these questions?"
The little polar bear replied, "Because, Dad, I'm freezing my tail off out here!"
ある日とても幼い北極グマが漂流している氷の上に座って魚を獲ろうとしていいる父親を見ながら言った。
「おとうさん,ボクは純血の北極グマなの?」
父親は答えた。「そうさ, 純血だよ。」
幼いクマは尋ねた。 「本当にボクは100%北極グマなの?」
「そうだよ。 お母さんは北極グマだしお父さんも北極グマだし。」
「でもお父さん, ボクの中にちょっとでもヒグマの血が入っていないってこと?」
「そうだよ, お前は上から下まで北極グマだよ。」
「たぶんボクの中にちょっとだけグリズリーの血が入っているんじゃないの?」
「とんでもない。」父親クマは答えた。「なぜそんな質問をするんだ?」
小さい北極グマは答えた。「だって,お父さん,ボクここにいると寒くてしっぽがちぎれそうだよ!」


(16)
Tra amiche: Ho scoperto che quello stronzo di mio marito e' anche un bugiardo patentato." "Come l'hai scoperto?" "Mi ha detto che ieri ha passato la serata con il suo amico Federico." "E allora?" "Io ho passato la serata con Federico."
友達同士の会話:
「私のバカ旦那は折り紙つきのウソツキでもあるってことがわかったのよ。」
「どうしてわかったの?」
「昨日,友達のフェデリコと夜,いっしょだったって言ったの。」
「それで?」
「昨日の夜,私,フェデリコといっしょだったの。」



このオリジナルと思われるのは Flip Wilson (1933-98) というアメリカの黒人コメディアン・俳優の次のジョークでしょう。
This morning I caught my wife in a lie . . . I'm sitting there in the kitchen, having some coffee, biscuits, some jelly. About eleven-thirty my old lady came in, and her wig was amuss. All mussed up. Her blouse was torn to shreds, you could see the imprint of fingers . . . This really threw me off. So I asked her, "Where the hell have you been?" And she said she spent the night with her sister. You dig it? I knew she was lyin' because I had spent the night with her sister.
今朝,妻が嘘をついているのを見抜いたんだ。 オレが台所に座ってコーヒーとビスケットとゼリージャムを食べていたんだ。 11時30分ころ, 女房が入って来たんだがカツラが乱れていたんだ。 めちゃくちゃさ。 ブラウスはずたずたに破れていて,指の跡が見えたんだ。 これにはオレは本当に面食らった。 だから「一体どこに行って来たんだ?」って聞いたんだ。 すると私の妹のところに泊まって来ましたって言ったんだ。 わかる? 女房は嘘をついていたんだ。 なぜってオレがあいつの妹と夜を過ごしたからさ。



                


笑いの中には民族・国民を超えて全人類が分かち合えるものもあるし, 逆に各民族, 国民でないとわからないものもあります。  また単純にジャンルや形式,カテゴリーで, これが○○○・ジョークと言えるものだけではなく, 笑いの質にも特徴が現れるはずです。 
イタリア人の場合, それは何なのでしょうか。 
少なくとも陽気で明るいイタリア人は, 無類のジョーク好きであることは確かです。
ジョークを通して外国語やその文化を知る―これにはイタリア語はその意味では恵まれていると思います。 今後もそれがイタリアン・ジョークと言えるのかは別として, イタリア語の勉強の足しになるように, 当コンテンツでイタリア語の小噺を掲載して行きたいと思います。


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