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イタリア語をインターネットで学ぶ方法 
Impariamo l'italiano in rete

 イタリア小噺(イタリアン・ジョーク)集 1 2  3  4-1 4-2
イタリア・ジョーク集第3弾はなぞなぞから。
(1)
Cosa fanno una Kawasaki, una Suzuki e una Yamaha in riva al mare?
カワサキという人とスズキという人とヤマハという人は海岸で何をしてるでしょう?

◆ 「バイクのレース(motociclismo)をしている」というのでは簡単すぎます。 
答えは Aspettano l'Honda. ホンダを待っている。 
イタリア語を勉強している人ならここで「ははーん」と来なくてはいけません。 イタリア語の h は発音しないので Honda は onda と同じ音。 そして onda は「波」。 つまり耳から聞いただけだと Aspetta l'Honda 「ホンダを待っている」「波を待っている」と同じになるというわけ。 
なお una Kawasaki というように冠詞が女性形 una になっているのは motocicletta または moto (オートバイ)が女性形だから。 
ところでスペイン語やポルトガル語も Honda は onda (波)と同音異義語なので同じなぞなぞが作れます。
(スペイン語) ¿Qué hacen una Kawasaki, una Suzuki y una Yamaha en la playa?  Esperan la Honda.
(ポルトガル語) O que fazem uma Kawasaki, uma Suzuki e uma Yamaha na praia?  Esperam a Honda.


さて次もバイク絡みで, しかも日本語に訳しただけではおもしろさがわからないジョークを。
(2)
Un ragazzo va in giro con la sua moto mezza scassata e viene fermato dai carabinieri:
"Documenti.""Non ce li ho!"
"Il casco?""Non ce l'ho!"
"Lo specchietto?""Non ce l'ho!"
"La targa?""Non ce l'ho!"
"Gli stop?""Non ci sono!"
"Allora, riepilogando: lei e' senza documenti, senza casco, senza specchietto, senza targa, e senza stop... E ora come la mettiamo?"
"Appoggiata al muro, che e' senza cavalletto."
ひとりの青年が半分オンボロのバイクを乗り回し警察官に止められた。
「免許証。」「ありません。」
「ヘルメット。」「ありません。」
「ミラーは。」「ありません。」
「ナンバープレートは。」「ありません。」
「ブレーキランプは。」「ありません。」
「それじゃあ要するにあなたは免許証なし,ヘルメットなし, ミラーなし, ナンバープレートなし... さてどうしようかな。」
「壁に立てかけたら。 スタンドがないから。」

◆ ポイントは警官の最後のつぶやき Come la mettiamo?   これは(1)「どうしようか」という意味で,  con +(代)名詞 を伴なうと英語の What do we do with 〜? に相当する意味「〜はどうしようか」になります。 この la は会話でお互いに通じ合うことを漠然と指す人称代名詞です。
例: Andare in Giappone e' una buona idea.  Ma come la mettiamo con la lingua?  Non e' necessario che tu parli bene l'inglese.  Non lo parlano bene neanche loro. 日本に行くことはいい考えです。 でも言葉はどうしましょうか。 じょうずに英語を話す必要はありません。 彼らも上手に話せませんから。 


また Come la mettiamo? は文字通りに(2)「どうやってそれを置こうか。」の意味にもなります。 この場合 la は女性名詞を指す人称代名詞です。
警官は(1)の意味で使ったのに, 青年は(2)の意味で, la は moto 「バイク」を指して, Come la mettiamo? を捉え, つまり「バイクはどうやって置こうか」という意味として捉えたので上記のような会話になったというわけです。 
どこまでもいい加減なバイクに乗っているどこまでもいい加減な青年というオチなのですね。


さてイタリアのジョークを見ると上もそうですが carabiniere が出て来るものが多いのです。 上では警察官と訳していますが正確には刑事問題や公安関係の任務につく特殊警察でそのまま「カラビニエーレ」とすべきもののようです。 所属は国防省。 かつて日本にもいた憲兵にあたるのでしょう。
polizotto が本来「警察官, 巡査」にあたるもののようです。 しかしイタリアのジョークの対象は polizotto ではなく圧倒的に carabiniere であるようです。 
carabiniere の方がジョークの対象になる親しみもしくは憎しみの対象となるのでしょうか。 イメージ検索をしてもこちらの方がヒット数が多いです。 (ここをクリック)  poliziotto のイメージ検索 (ここをクリック)をして比べてみると carabiniere の方がマンガチックなイメージが多く出て来ます。 かつて carabiniere が特徴のある帽子をかぶっていたせいでしょう。
イタリアの警察について調べると「国家警察」「国防省警察」「市町村警察」「財務省警察」があり,さらにそれぞれの下に「鉄道警察」「国境警察」「公衆衛生警察」「交通警察」「マフィア捜査本部」などがあり, 警察国家のような印象を持ってしまいます。


さて今度のジョークはそのカラビニエーレが登場するもの。 でもカラビニエーレでなくても構わないように思えます。
(3)
Un carabiniere incontra un tizio per strada.  Gli si avvicina e gli fa:
"Ciao, Caputo, quanto cambiasti!  Eri scuro e ora sei biondo.  Eri piccolo ed ora sei piu alto.   Non avevi i baffi e ora hai pure la barba!  Quanto sei cambiato!"  e l'altro sconcertato : "Guardi che io non mi chiamo Caputo!"
"Mamma mia, pure il nome cambiasti?"
カラビニエーレが通りである男と出会った。 彼は近づいてこう言った。
「やあ,カブート。 ずいぶん変ったね。 前は黒っぽい髪だったのに今はブロンドかい。 小さかったのに今はずっと高くなって。 口ひげもなかったのに髭が生えている。 なんて君は変ったんだ。」
相手は当惑して「いいですか, 私はカプートという名前ではありません。」
「これは驚いた。 名前も変えたのかい?」

◆ tizio 知らない人  baffo 口ひげ  barba あごひげ,ほおひげ, ひげ 


もう一つカラビニエーレのジョーク。 こちらもカラビニエーレである必然性はありません。
(4)
Un carabiniere si reca in caserma con le orecchie fasciate e il maresciallo gli chiede: "cosa hai fatto ?"
il carabiniere sconsolato : "stavo stirando la divisa quando ha suonato il telefono, inconsciamente ho risposto con il ferro da stiro !"
Il maresciallo comprende la spiegazione di una parte, ma l'altra ?
Il carabiniere risponde : "quell' imbecille dopo 5 minuti mi ha richiamato!".
カラビニエーレが両耳に包帯をして宿舎に行った。 上司が「どうしたんだい?」と聞いた。
カラビニエーレは意気消沈して言った。「制服にアイロンをかけていたら電話が鳴ったんで無意識にアイロンで答えてしまったんですよ!」
上司は片側についての説明は理解した。 でももう片側は?
カラビニエーレは答えた。 「あのバカが5分後にまた電話してきたんですよ!」

◆ caserma  宿舎  maresciallo  准士官  divisa  制服  ferro da stiro アイロン> stire アイロンをかける  imbecille  ばか


今度は打って変わってかわいい動物のジョーク。 こちらも電話が出てきます。
(5)
I padroni escono.  Resta in casa il cane.
Suona il telefono, e il cane risponde: "Bau!"
"Come prego? " chiede stupito l'interlocutore all'altro capo della linea.
"Bau!"
"Pronto!  Come?  Non ho capito... "
"Senta, B come Bari, A come Ancona, U come Udine..."
主人が外出し, 家では犬が留守番中。
電話が鳴り犬が応えた;「ワン。」
「何ですって?」電話の向こう側の相手がビックリして尋ねた。
「ワン。」
「もしもし。 なに? わからないんですけど。」
「いいですか。 Bari の B, Ancona の A, Udine の U です。」
◆ bau は犬の鳴き声。 英語の bow です。 ちなみに世界の諸言語で動物の鳴き声をなんと言うかを集めたサイトがありますのでご紹介しましょう。 ここをクリック
これで見ると意外と兄弟言語であるイタリア語,フランス語,スペイン語, ボルトガル語で「ワン」が似ていないことに気付きます。 
イタリア語 bau bau 「バウバウ」; フランス語 ouah ouah 「ウワウア」;  スペイン語 guau guau 「グアウグアウ」; ポルトガル語 au-au 「アウアウ」
そして英語の bow に近いのはどの言語よりもイタリア語であることもわかります。
ということはイタリアの犬は主人と違って英語が上手ということ? まさか。。


さて上のジョークのオチは犬が言葉を話して, しかも, この bau の綴りを無線で使うアルファベット(フォネティック・コード)を使っていることです。
言語によってこのフォネティック・コードは違います。 英語の場合も時代や地域,用途によって違いがあります。


イタリア式とNATO式のフォネティック・コードの表を作ってみました。 ここをクリック


次も動物ネタ。
(6)
Due mucche parlano tra loro.
"Hai sentito che c'e' in giro il morbo della mucca pazza?"
E l'altra : "E a me che me ne frega? Tanto io sono un cavallo."
2頭の雌牛が話している。
「聞いた? 狂牛病っていう病気が流行ってるんだって。」
すると相手は:「私になんの関係があるって言うの。  ともかく私,馬ですもの。」

◆ A che me ne fregga?  私に何の関係があるか。  mucca pazza 狂牛病。 今は日本では BSE と言うことになっているようです。


続いてイタリア小噺にはおなじみのピエリーノものです。
(7)
Il maestro in classe:"Carlotta, secondo te quanti anni ho ?"
"Circa 40, signor maestro" risponde la bambina.
"Mi dispiace e una risposta un po' troppo imprecisa. E secondo te Francesco?"
"32, signor maestro" ribatte Francesco. "Sbagliato. E tu Pierino, quanti me ne dai?" "36, signor maestro" "Bravo Pierino, ma come hai fatto?!" replica il maestro. "Beh, sa come e...Ho un cugino di 18 anni che e' ...mezzo stronzo!
授業中の先生「カルロッタ, 君には私が何歳だと思うかい?」
「40歳くらいです,先生。」少女は答えた。
「残念ながらちょっとはずれだね。 で,フランチェスコはどう?」
「32歳です。 先生。」 フランチェスコは言い返した。
「違ったな。 さてピエリーノ,君は。 私は何歳と思う?」
「36歳です,先生。」
「すばらしい,ピエリーノ。 でもどうしてわかったんだい?」先生は質問した。
「ええと, ボクには18歳のいとこがいて, ええと,半分バカなヤツだから。」

◆ 最後の stronzo は「馬鹿者」 俗語で「糞」なので下品な響きがあるはずです。


次もピエリーノものです。
(8)
Sul tram: "Signora, suo figlio mi imita per scherzo!"
Mamma: "Perbacco, signore, ha ragione."
Poi, rivolta al figlio: "Pierino, smetti la subito di fare l'imbecille!"
市内電車で。 「お母さん, 息子さんがふざけて私の真似しするんですよ!」
母親「まあ,奥さん,その通りですわ。」
そして息子に向かって「ピエリーノ,やめなさい,バカな真似するのは。」

◆ fare l'imbecille は「バカ真似をする」と訳したらいいか「バカ真似をする」と訳した方がいいのか迷うところです。 両方兼ねていますからね。 perbacco 前言に対する驚きを表す間投詞。 per Bacco 「(酒の神)バッカス神のために」が元の意味。  smetti la 「やめなさい」の la は (2) の Come la mettiamo? の la と同じ会話でお互いに通じ合うことを漠然と指す人称代名詞。



バッカス神が出てきたので酒絡みの短いジョークを一つ。
(9)
"Perche' bevi con gli occhi chiusi?"
"Perche' il dottore ha detto che l'alcool non lo devo neppure vedere!"
「なぜ目をつむって飲むんだね。」
「医者がアルコールを見ることすらだめだと言ったんで。」



さて今この文章をタイプしているのは2004年の12月半ば。 街中はクリスマス・セールの商戦で賑やかです。 そこで最後はクリスマス絡みの, 昔のビートたけし風素直に笑えない毒舌ジョーク。
(10)
C'e' Babbo Natale che sta ultimando il suo giro attorno al mondo per distribuire i regali natalizi.
Sorvolando l' Africa con la sua slitta volante, scorge di sotto un nugolo di negretti che lo chiamano a squarciagola:
- "Babbo Nataaleee, siamooo quiii.  Portaci i nostri regaliiii!!!"
Babbo Natale scende a bassa quota e fa:
- "E no!!! Ai bambini che non mangiano, niente regali!!!"
クリスマスのプレゼントを配って世界中を回るのももう終わりというサンタ・クロースがいた。
サンタクロースはアフリカ上空を空とぶソリで飛んでいると, あらん限りの声で名前を呼んでいる黒い肌の子供たちの群れに気付いた。
「サンタのおじさーん, ここだよー。 ボクたちのプレゼントを持って来てー。」
サンタクロースは低空まで下りて言った。
「だめだ。 食事しない子供にはプレゼントはやらない!」

◆ 例えば難民が続出しているスーダンのように食べたくても食べ物がないところがあります。 改めてジングルベルとイルミネーションでで浮かれている日本のクリスマスを考えるべきでしょう。
Babbo Natale サンタクロース(クリスマスのお父さん) un nugolo di 〜 一群の〜  a squarciagola   声を限りに a bassa quota 低空飛行で



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