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毎日ひとこと :一度は使ってみたくなる,使える英語の会話表現
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321    a slip of the tongue (言い間違い) 
slip は「すべること」。 日本語の「口がすべる」と似ていると思われる方も多いでしょうし, 事実, 和英辞典の中には「口をすべらすこと」= a slip of the tongue としているのもありますが, 私は 「口をすべらすこと」= a slip of the tongue とするのは疑問に思います。 


日本語の「口が滑る」は「黙っていればいいのにうっかり言わないでいいことを漏らしてしまう」という意味で単なる「言い間違える」とは違います。 


例えば離婚した人の前で, 「バツが悪い」と言おうとして「バツイチが悪い」と言ってしまい,「すいません。 口がすべりました。」と謝ったとすれば, その人は「バツイチは悪いことだ」と普段から思っていて, それをうっかり口にしてしまった, ということになってしまいます。 
一方「すいません。 失言しました。」と言えば, それこそバツの悪い言い間違えをしてしまったことをわびているに過ぎません。  決して「バツイチは悪い」と思っていたのではなく, たまたま似ている音なのでその言葉を言ってしまったのです。 


 a slip of the tongue は上の例でいえば,後者のことです。 音が似ていたり, 意味的に同じ範疇に入ったりする言葉を, その場でうっかり口に出してしまっただけで, 密かに思っていることや秘密を言ってしまったのではありません。 


「黙っていればいいのにうっかり秘密を漏らす」という意味にあたる英語の慣用句に spill the beans というのがありますが, こちらの方が「口をすべらす」に近いと思います。 ただし「秘密を漏らす」に重点があるので, 「言わないでいいことを言う」の意味で使うとおかしいことになります。 


なお「書き間違い」は a slip of the pen と言います。




322    slo-mo  (スローモーションの) 
非英語圏の英語学習者にとって最も使いやすく役立つ英英辞典として定評があるのが『ロングマン現代英英辞典 Longman Dictionary of Contemporary English (LDOCE)』。 今年(2003年)大幅改訂となった4訂新版に登場したのが表題の slo-mo 。 
これは slow motion の略語の,今回の改訂から新登場の語で,「実際よりもゆっくり動いて見える」という意味の形容詞または名詞と定義されています。 つまり「スローモーションの」という意味で, 主にビデオやゲームの分野で使われているようです。


「これが新語?」と日本人なら思います。 テレビのスローモーションともに生まれた語だと思いますのですでに日本語として定着して50年ほどたっているはずです。 少なくとも辞書に掲載されている語として認知されたのは日本の方がずっと先です。 


しかしここで気をつけなくてはいけないことがあります。
slo-mo はあくまでも「スローモーションの」という意味が第一の定義で, 日本語の「のろのろしている」の意味に使うのは比ゆ的な用法であることです。 日本語のスローモーの感覚で使うと通じないこともあるかもしれません。
oogle で検索するとすでに52,000件以上ヒットしますがその用例の多くはゲームやビデオの「スローモーション」関係です。 中には slo-mo city , slo-mo help, slo-mo night などのコロケーションも見られますが, これが一般的かは疑問です


また名詞の前に置く, 限定用法の形容詞か名詞の用法しかありません。 「彼の仕事はスローモーだ」のような叙述用法では使えません。
g。


例1: I watched his play in the slo-mo mode. 私は彼のプレイをスローモーションのモードで見た。
例2: I made a movie with my webcam. Because the frame rate is slow, when I move it looks like I'm in slo-mo 自分のウエッブカムでムービーを作った。 フレームレイトが遅かったので動くとまるでスローモーションのように見える。


323  feel small  (自分がちっぽけな存在である気がする, 気後れする, 引け目を感じる,  肩身が狭い, しょげる, 劣等感を感じる, 負けた気がする, 恥ずかしい, ミジメである) 
今回の feel small は巨大な建造物とか大きな自然を前にして自分が「小さく感じる」という意味でも使いますが, 「自分がバカで価値がなく恥ずかしい存在であるような気持ちがする」という意味でも使います。 
 feel small の用例を見ると日常的な場面(例えば人に笑われたとか)から宗教的な場面(例えば神の存在を考えたとか)まで幅広く, 表題以外にもいろいろな訳がつくと思います。 しかし feel small の表す感覚を理解するのはそんなに難しくないでしょう。 


例1: When you're weary, feeling small, when tears are in your eyes, I will dry them all  君が疲れて, 自分はちっぽけな存在だという気持になったら, そして涙が目にあふれたら, ボクがその涙を拭いてあげよう (サイモンとガーファンクル 『明日にかける橋』の出だし ) 
例2:  Don't yell at your small child too often.  It will make him feel small and lose confidence in himself.   あなたの小さなお子さんをそんなにどなりつけないでください。 どなるとお子さんはしょげて自分に自身がなくなってしまいます。 




324  Don't get smart with me.  (偉そうな口を聞くな。 生意気な口を利くな) 
get smart with は (1) 〜を賢く使うようになる (2) 〜を使って賢くなる (3) 〜を使ってファッショナブルになる/見た目が洗練される の意味があり, ふつう命令文で使います。


インターネットで見つけた用例
(1) Get smart with water; Watering your garden early in the morning or late afternoon reduces water loss through evaporation. 水を賢く使おう: 早朝か午後遅く水撒きをすると蒸発による水のロスを減らせます。
(2) Get smart with online learning;  Online learning delivers the business knowledge you need. オンライン学習で賢くなろう: オンライン学習はあなたが必要なビジネスの知識をお届けします。
(3) Get smart with our new summer shirt.  Check out our new line of merchandise. 当店の新しい夏向けシャツを着てかっこよくなりましょう。 当店の新しい商品のラインアップをお確かめ下さい。


そしてもう一つ get smart with の意味に 「〜に対して偉そうな口をきく」というのがあります。 これは smart のマイナス・イメージの意味「不快なほど自分が賢いように振舞っている」から生まれた表現で, ふつうは表題のように否定の命令文で使います。 インターネットで用例を見ると平叙文で使う例もあるにはあるのですが, 少数派です。



325   smart alec(k)  (知ったかぶりをする我の強い自惚れ屋) 
alec(k) は Alexander の愛称。 語源については1840年代のニューヨークの詐欺師 Alec(k) Hoag であると言う説が有力のようです。(Studies in Slang:Gerald Cohen 1985) Hoag は妻に売春をさせる間客から金品を盗みつつ, 警察に賄賂を贈って逮捕を免れていたが, 警察への賄賂をやめようとして逮捕。 警察がその頭の良さから Hoag を Amart Alec(k) とあだ名をつけたのが始まりだそうです。
変形に直訳で「頭のいい尻」(偶然, 『尻』と『知り』が同音異義語ですが)を意味する smart ass (イギリス arse)  やこれから生まれたと思われる smarty pants (直訳:頭の言いパンツ)もあります。 下の例のように smart ass は形容詞としても使えるようですが,ass(arse)  は品のない言葉なので積極的に使うのは控えた方が無難です。 例でわかるようにケンカの際に使う感じがします。




326    Something smells. (何か臭い) 
日本語とほぼ同じ感覚で使える表現。 「臭い」に「何かの気配」を感じるのは人間共通のようです。 手もとの各国語の辞典で「匂いがする」を調べてみるとイタリア語の odorare に odorare d'imbroglio 「陰謀の匂いがする」, フランス語の sentir に sentir l'hypocrisie 「偽善の臭い匂いがする」, ドイツ語の riechen には förmlich nach Propaganda riechen 「宣伝の匂いがする」という例文があります。 またお隣の韓国語の「臭い」(naemsae)には「政治的なにおいがする」という例文があります。
英語の動詞 smell もこのあとにいろいろな形容詞・名詞を持って来て「〜くさい」という熟語ができます。
  • smell fishy  魚臭い → いんちきくさい
  • smell a rat   ネズミ臭い → うさんくさい
  • smell danger 危険なことがおきそうだ
  • smell trouble  面倒がおきそうだ
  • smell blood  相手を負かすことができそうだ



327    a smidge/smidgen/smidgin/smidgeon (ほんのちょっと) 
綴りが4通り(発音は[スミッジ]または[スミジン]の2通り)あります。 a little bit と同じ意味ですがこちらの方がくだけた表現であり, 特にアメリカで使われる傾向があるようです。
また食べ物や調味料などの量について使うのが最も一般的なようです。
使い方の代表的なのが just a smidge(smidgen など) と a smidge(smidgen など) of 〜。 他に I'm a smidge(smiden など)upset など形容詞を修飾する用法もありますが少数派です。
ここで単純に google で検索したヒット数で4つの語とその用法の頻度を見てみましょう。
  総数 just a 〜 a 〜 of . I'm a 〜 ...
smidge  33,900   6,490   8,390   123
smidgen 338,000  94,300  40,400       60
smidgin    3,000    291    1,520         1
smidgeon  12,400   1,270   6,870       10

これで見ると just a smidgen  と a smidgen of 〜 が圧倒的に多いことがわかります。 
例1: "Would you like some more beer?" "Thank you.  Just a smidgen." 「もっとビールいかがですか。」「ありがとう。 じゃあ,ほんの少し。」
例2: I put a smidge of soy sauce into my curry as a hidden flavor. 私は隠し味としてカレーに醤油をほんのちょっと入れている。



328  文頭の So (というわけで; で; それでは; なるほど; つまり; どうやら; まさか) 
原因・理由を表す節と結果を表す節を so で結べばこの so は接続詞として 「そういうわけで〜, だから〜」となるのは基本的な so の使い方です。 
しかし so でいきなり始まる文にはそれほど論理性もなく, 言っている本人が1人で納得して文を導入しているに過ぎないことがあります。 また接続詞というより感嘆詞的に驚きや不快をしめしている場合もあります。
日本語でも「というわけで」と話を始めるクセのある人がいますが, これと似ているように思えます。
というわけで音声ファイルで例文を。



329    So I see. (なるほど,それは見てわかります。; 言われなくてもわかります。) 
友人宅を訪問しドアを開けたらバスタオル1枚の姿。 「いやあ, 今風呂,入っていたんで。」と言う友人へのひとことがこれ。 日本語の語数に比べ英語は口をたった3回,沈着冷静に動かせばそれでOKです。  

 
例1: "I didn't prepare for the examination.""So I see.  The paper here says everything." 「試験勉強しなかったんです。」「それは言われなくてもわかるね。 この答案用紙がすべてを物語っている。」
例2: "Look, honey.  I've bought this for my class reunion next Sunday.""So I see.  You look good.  But don't tell me how much you paid for it."  「あなた, 見て。 これ今度の日曜日のクラス会のために買ったの。」「なるほど。 似合っているがいくら払ったか言わないでほしいね。」


330   〜 , or so they say. (〜だそうだ, 〜だと言われている) 
「〜だそうだ」という伝聞の表すには They say that 節や It is said that 節 を使うと学校で習います。
 例:日本列島は地震の活動期に入っているそうだ。
They say (または It is said) that the Japanese Islands are entering an active period of earthquake.


これを or so they say と使うと下のように伝聞の内容部を言ったあとに「だそうです」と付け足して表すことができます。
The Japanese Islands are entering an active period of earthquake, or so they say.


主語の they を別の人称に変えることも可能です。 この場合は「〜の言葉を借りれば; 〜の言葉を引用すれば」という感じになるでしょう。 


なお or を使わず So they say. と独立して使ったり, 文で表すときにカッコをつけて引用した語のあとに添えることがあります。


例1: Life is short, or so they say.  人生は短いと言われています。
例2: Every night he goes to the convenience store a few blocks away and at the entrance he fools around with some boys whose "name he ain't know" (or so he says). 毎晩彼は数ブロック先のコンビニに行き入り口で, 彼の言葉を借りれば「名前なんか知んねえ」少年たちとぶらぶら時間を過ごす。
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