eigo21英語学習相談室
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   いくら勉強しても英語はイマイチ。 自分は英語の才能がないのではないかと思います。やはり英語にも才能があるのでしょうか。 

   あります。 それはやはり音感がいい人、運動能力のある人、色彩感覚のある人、 人を笑わせるのがうまい人などすべてにおいて才能のある人とない人はいるのだから英語(語学)が得意な人そうでない人がいて当然です。 同じ10のことを教えるにも、3つ教えた段階で残りは自分でわかってしまう生徒と、10のことを教えるのに20、30と教えないとわからない生徒がいるのは確かです。 ただ大学入試レベルの英語なら、才能の有無を考えなくてもいいとは思います。このレベルまでなら才能と言うより『心がけ』次第という気がします。 もっとも苦労する、しないとか時間がかかるかからないといった違いはありますが。 

 ここでは英語(語学)が不得手な生徒に見られる共通点に触れておきます。
 第1に幼児期や小学生時代に国語が苦手であった点です。 例えばカナを覚えるのが遅かったとか、漢字の暗記が苦手とか、日本語の簡単な文の構造(例えば修飾語・被修飾語のかかり方、品詞の違い、文の種類など)の勉強をしていないか理解していないとか、ローマ字を知らないとか、外来語の知識が少ないなど。
 この辺りはクリアしても、中学生高校生の段階で、日本語を客観的に分析理解できないのも英語力に響きます。 例えば可能動詞と普通の動詞が区別つかないとか、相や時制の意識がつかめないというように。
 長く英語を教えた経験からわかることは、幼児期ならまだしも小学生くらいなら英会話学校に行くよりは、きちんと日本語を教えた方が断然将来のためになるということです。 国語力のない生徒は文系理系を問わず、大学受験の段階で苦しみます。 小学生に英語を教える前にきちんとした日本語教育の体制を整える方がよいと断言できます。 

 語学習得の基本の一つは『同じ働きをする語を類推して、その語を別の語に置換して文を作っていく』ことです。 これが出来ない、それも中1・2生の段階でできない場合、かなり将来苦労することが示唆されます。 
 例えば He can speak English well.という文を教えて主語を My brother に代えて文を作らせると My can brother speak English well. としてしまうように。 (実際、中2の夏休みの段階でこのような英文を作った生徒がいました。)これはかなり極端な例ですが、英語が不得手な場合、同じ働きをする語、つまり品詞の意識が希薄である傾向があるように思えます。

 学年が進むにつれ句や節を含む長いセンテンスの英文が増えますが、ここで英語が不得手な生徒に目立つのが『意味のかたまり』の把握ができないことです。 
 どの言語でも何かを表そうとするとき頭の中にある『意味のかたまり』は同じです。 ただそれをつなぐ方法が違うだけなのです。 膠着語の日本語は助詞や活用語の活用形が大きな役目を果たし、英語は節をつなぐ接続詞や関係詞、句を形成する前置詞、準動詞などがそれに当たります。 
 例えば『パソコンで長時間仕事をすると目に悪いので1時間おきに休息をとるのが望ましいのは言うまでもない』という文なら『パソコンを長時間操作する』『見に悪い』『1時間おきに休息をとる』『望ましい』『言うまでもない』といった意味のかたまりからなり、このかたまりの結合は結びつきの強いもの同士でつながっています。 これらの意味のかたまりが『望ましい目に悪い1時間おきに休息をとる言うまでもないのでパソコンで長時間仕事をする』では意味をなしません。
  英語でも同じで It goes without saying that it is advisable to take a rest every one hour when you operate your personal computer for a long time, which is bad for your eyes. という英文の意味のかたまりである"it goes without saying" "it is advisable" "take a rest every one hour" "you operate your personal computer" "bad for your eyes" は日本語と同じです。 ただ語順や文法上の処理が違っているだけに過ぎないのです。
 日本語→英語にしろ英語→日本語にしろ訳をつけるのが苦手ならこの『意味のかたまり』ということを意識するようこころがけるのが有効な手段の一つです。 
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