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| 88 | Danny's Song (Loggins &
Messina / Anne Murrey) ダニーの歌 (ロギンス&メッシーナ/アン・マレー) |
1972 1973 |
| 原詞・訳詞(ロギンス&メッシーナ) 原詞・訳詞(アン・マレー) |
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| この歌の主人公ダニーは, 何があったかはわかりませんが, かなり落ちこんだ日々を送っていたようです。 そこに現れた彼女と貧しいけれど, 「朝起きて彼女がいることがわかるだけで嬉し涙が出る」ような幸せな生活を始める---そんな内容の歌です。 おのろけですかあ? と茶々を入れたくなるところですが, この歌はそうは行かない。 架空の歌の世界のことでありながら, 素直に幸せになってよかったと共感し, また聞いている人間に希望を与えてもらえるような不思議な力があります。 それがプロが作って歌うすごさなんですね。 元歌はロギンス&メッシーナで, こちらは4分ちょっとというやや長いバージョンになっています。 個人的にはアン・マレーよりこちらの方がお勧め。 理由はやはり『ダニーの歌』は男の歌であるからです。 例えばロギンスが「息子ができる」と歌うのとアン・マレーが「息子ができる」と歌うのではやはり違います。 また, アン・マレー版(それとローンスター版)は歌詞をかなり端折っているので, あっさりした印象を受けます。 ロギンス版はちょっと冗長な感じはするのですが, かえってそれがダニーの朴訥な男のイメージを頭に浮かばせ説得力があるように思えます。 しかしアン・マレー版が悪いわけではありません。 『辛い別れ』と同じく, 打ちひしがれた後, 希望を持って立ち直って行く人間がテーマの歌です。 彼女の落ちついた包みこむような声は, このようなテーマを歌うのにあっているのだと思います。 ただこちらの方が『辛いわかれ』やロギンス版の『ダニーの歌』よりカントリー色がより濃く出ているどことなくまとまりのないアレンジで, ちょっと耳障りな感じが私にはします。 なお, ここでロギンス版の歌詞について一言。 インターネットで出回っている歌詞は, 2番の2節目(最初からなら5節目)に I was Beta Chi という意味不明の語句があります。 これはギリシャ文字で英語の発音は[ビータ・カイ]となるのですが, どう調べても意味がわかりません。 検索しても大学の社交クラブの名前とこの歌詞しか出てこないのです。 ネイティブもこの Beta Chi なる部分が不可解なのか, インターネットの歌詞の中には Beta Chi (?) と疑問符を入れたり, 別の語句 down and tied とか quiet and shy としてあるページもあります。 が音的には無理があります。 私はあえてここを I was a beaten guy 「打ちひしがれた男」として訳しました。 音的に[ビートン・ガイ]で Beta Chi に似ているし, 前後の文脈から当たらずとも遠からずであると思います。 インターネット上の歌詞は必ずしも正式な歌詞ではありません。 誰かがディクテーションしたのがコピー&ペーストしてどんどん繁殖するのが, インターネットの歌詞なのです。 中には誤聴したものもあるし, ミスタイプしたのがそのまま出まわることもあります。 この Beta Chi もロギンスがそう書いた可能性もありますが, 誤聴もしくはタイプミスが繁殖した可能性もあるのです。 |
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