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 Without You        (Nilsson) 
 ウイザウト・ユー    (ニルソン)
1972
      原詞・訳詞  
ニルソンは60年代に銀行員をしながら歌を書いていたシンガー・ソングライター(日本で言えば小椋桂ということでしょうか)。  モンキーズにも歌を提供していた(Cudly Toy と Daddy's Song)くらいですから, 業界では知られていた人なのでしょうが, 一般的にも名が知れたのは映画『真夜中のカウボーイ』のテーマ曲『うわさの男(Everybody's Talkin': 1969)』とこの『ウイザウト・ユー』がヒットしてからでしょう。


『ウイザウト・ユー』は 23 明日の風 のバッドフィンガーのオリジナル曲ですが, 同名異曲が非常に多いようです。 ちょっと検索しただけでも, Lonestar,  Dixie Chicks,  John Mayor,  Van Halen, Mest,  Mxpx,  After Image,  George Lamond と言ったアーチストがそれぞれ別の Without You を歌っているようです。 (私がこの中で知っている名前はバン・ヘイレンだけです。。)


ニルソンについて調べるうちに, 私が関心を持ってしまったのが, 『カーゾン・ブレイスの怪』。


カーゾン・ブレイスというのはロンドンの中心部メイフェアにある地区です。
70年代初め, ニルソンはこの4階建てのアパート(住所 12 Curzon Place W1)の最上階9号室を借りたのですが, 最初のミステリーは, アパートの内装を済ませたあと, 初めて彼が人気のないこのアパートに入ったときに起こります。 
当時ニルソンはリンゴ・スターと交遊があり, リンゴの友人に内装を頼んでいたのです。 彼はリボンのついたドアを開け満足気に部屋を見て回ります。  彼はバス・ルームを覗いて, 木と模様のあるガラスのバス・タブを見つけそのセンスに満足します。 がシンクにある2つの鏡を見て驚きます。 1つはリンゴの木の絵。 しかしもう1つは絞首刑のくびり縄の絵があったのです。 即リンゴに電話をかけ不快感を伝えると, これまた驚いたリンゴは急いで業者に電話をしリンゴの木の絵の鏡に代えさせたのでした。 


こうリンゴ, リンゴと書くとミステリーというより笑い話みたいになってしまいますが, 本当にコワイ話は, 「墓地で聞こえる口笛の音がする」部屋を元ママス・アンド・パパスのママ・キャスに貸してから起きます。 彼女は1974年7月, この部屋のベッドで急死したのです。 そのあとこの部屋にザ・フーのドラマー, キース・ムーンがガールフレンドのアネットが住むようになりますが, 1978年9月, 同じベッドで死んでいるのが発見されます。 (この部屋は, 気味悪く思ったニルソンを気遣ってフーのピート・タウンゼントが買い取ったようです。)
このアパートの写真は有名人の死因や墓地などの情報を集めたサイトにあります。
http://www.findadeath.com/Decesed/m/Keith%20Moon/Moon%20number%209.JPG
http://www.findadeath.com/Decesed/m/Keith%20Moon/Moon%20top%20floor%20flat.JPG


なおニルソンは1994年1月ロサンジェルス近郊の自宅で心臓発作のため亡くなっています。 享年52歳。