eigo21トップページへ  休憩室へ



もくじへ

72   It Never Rains In Southern California  (Albert Hammond)
カリフォルニアの青い空  (アルバート・ハモンド)
1972
       原詞・訳詞  

※ここに掲載してある訳詞に対して三重県のハンドル・ネーム Thumb 氏より弊サイト掲示板に書き込みがありました。  それに対する返答(本人はおそらく弊サイトを再訪することはないと思われますが)を公開します。   ここをクリック
アルバート・ハモンドについて調べるために彼のオフィシャル・サイトに行ってみてへ〜という発見がいくつかありました。


その1. 出身が英領ジブラルタルであること。 正確には生まれはロンドン(1944年)。 当時第2次世界大戦のため婦女子はジブラルタルから疎開しなくてはいけなかったようで, そのため母親がロンドンに来ていてそこで出産したのです。 出産後まもなく母子はジブラルタルに戻っています。
10代の頃からジブラルタルやスペインやモロッコでバンド活動を始めます。 ジブラルタルはイベリア半島の南端, 面積6.5平方キロ(富士山の麓,山中湖とほぼ同じ面積), 人口2万7千(2002年)程度しかありませんから, 生活圏はスペインや対岸のモロッコに広げざるを得ないでしょう。 どうりで彼のディスコグラフィを見るとスペイン語の歌が多いわけです。


その2. リーピー・リーというコメディアン(モンティ・パイソンに出演)の『リトル・アロー』の作者であること。 
アルバート・ハモンドのレコード・デビューは1972年ですが, それ以前にバンド仲間のマイケル・ヘイゼルウッド(作詞担当)と曲を書いていて, その中には1968年にイギリスで流行ったリーピー・リーの『リトル・アロー』が含まれています。 これが流行った時,1位がビートルズの『ヘイ・ジュード』で, その下にこの『リトル・アロー』がランクされています。 ちなみに第3位はメアリー・ホプキンスの『悲しき天使』。
リトル・アロー』は, 何気ない歌の癖に1度聞くと頭にこびりついて離れなくなる『だんご3兄弟』系のメロディで, 歌詞は「天使(少年)が放った小さな矢が体中に刺さると恋しますよ」というハッピー系。 NHKの『みんなの歌』に出てきそうな曲です。


その3. 彼の作家活動の証拠として, ホームページには彼の作品と歌っている歌手(カバーを含む)のリストがあるのですが, 見るとクリフ・リチャード, アート・ガーファンクル, キャス・エリオット(元ママス&パパス)等に混じって Agnes Chan の名前が見えます。 しかもよりによって『カリフォルニアの青い空』をカバーした歌手として。 アグネスって日本とホンコンだけで有名と思ったけど, もっと世界的に名が知られているのでしょうか。 ともかく証拠は下のアドレスの1973年というところにあり。 http://www.alberthammond.net/music-song.page?ah.id=105
(ペースト&コピーしてください。 )


                           


さてここで話は, 『カリフォルニアの青い空』に移しましょう。 
この歌は歌っている本人の職業, つまり音楽活動そのものをテーマにした歌詞です。 CCRの『ロディ』とかダイア・ストレーツの『サルタンズ・オブ・スイング』とか古くはアーチー・ベルとドレルスの『タイトン・アップ』も同じですね。 


『カリフォルニアの青い空』の場合はアルバートが, ロサンジェレスに来る前に, スペインでの自分の下積み時代のことを作詞担当のマイケルに話したのがもとになっているそうです。

 
食べる金に困り駅前で物乞いのようなことをしていたら, たまたまハネムーン中の従兄弟がこれを発見。 従兄弟とは気付かずにアルバートは彼にも金を無心してしまったそうです。 アルバートはこのことを故郷の両親に言わないように従兄弟に懇願しますが, 彼はこれを無視して告げ口をしてしまったようです。


歌詞では俳優らしき人物が南カリフォルニア(たぶんハリウッドでしょう)にやって来て苦労しているというシチュエーションにしていますが, 最後の部分の歌詞を見るとこのエピソードが反映されているのがわかります。