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| 60 | Ride Like the Wind (Cristopher Cross) 風立ちぬ (クリストファー・クロス) |
1980 |
| 原詞・訳詞 | ||
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| ヒット曲の中には, タイトルもメロディも詞もアレンジも声もそして歌っている人間の風貌も,すべてがしっくりまとまっている作品と, どこかチグハグな作品に分かれると思います。 この曲の場合, 後者の方。 風の効果音。 軽快なアレンジと旋律。 クリストファー・クロスの高めの声。 そして文学的な邦題。 これらから連想するのは眼下の世界を見下ろしながら風に乗って進む背中に翼の生えた白馬。。。 でも現実は, 砂埃の舞う西部の荒野を, 馬を走らせてメキシコへ逃亡中のならず者。 『風立ちぬ』は, 船酔いしてゲロ吐きそうなカップルの歌である青い影と並び, メロディやアレンジや邦題が醸し出す雰囲気と, 歌詞との差が激しい曲の代表と言えます。 クルストファー・クロスは純粋に音作りに専念するタイプで, 他の要素(詞やアルバム・ジャケットから容姿?に至るまで)はどうでもいいと考えるタイプのミュージシャンなのでしょう。 彼のホームページを見ると, そんなことが伺われる文があります。 この曲と並ぶヒット曲 Sailing を作ったインスピレーションは何かといえば「十代のときに友達に誘われてセーリングをしたら楽しかったからで, もしボーリングをしていたら Bowling になっていただろう。」 とのことですし, アルバムのフラミンゴの絵については, 「あれは無名時代にバンドのメンバーが描いた絵で, その絵を楽屋にいつも飾っていて, いつかレコードが出るようになったらこの絵を使おうと仲間同士で言っていたら, 現実にレコード・デビューすることになり, レコード会社と交渉したらOKになったんでああなっただけで, フラミンゴに全く意味はない」そうです。 最後に私の訳詞について補足を。 途中 Lived nine lives という1節がありますが, これは A cat has nine lives. (ネコは9つ命がある= しぶとくて中々死なない)ということわざから来ていると思います。 私のこの部分の訳は『九死に一生を得る』で本当は意味が違うのですが, これに続く gunned down ten 「十人,殺(や)った」とつなぐために, このように訳してみました。 |
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