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54   I'd Wait A Million Years         (Grassroots)
百万年の想い        (グラスルーツ)
1969
     原詞・訳詞  
60年代半ばから70年代半ばにかけてにかけてのアメリカのポップス界に彗星のように現れて消えていったレーベル, それがダンヒル・レコード。 
日本では東芝EMIのステートサイド・レーベルよりダンヒル・シリーズとして発売されていたのですが, このグラスルーツをはじめ, ステッペンウルフ, ママス・アンド・パパス, スリー・ドッグ・ナイト, スミス, PFスローンといったこの時代を代表するアーティストが所属していました。


このレーベルは, 私のお気に入りだったのですが, つい昨日まで, ダンヒルってライター会社の音楽部門だと信じていたのです。 アハハハ。
実際は, 50年代60年代に活躍したソングライター(What a Wonderful World の作者)であり, プロデューサであったルー・アドラーが1964年に設立したプロダクションが元で, 翌年1965年からABCレコードと配給契約をしてできたレコード会社です。


最初のヒットが元ニュー・クリスティ・ミンストレルズのバリー・マクガイアによる『明日なき世界』(しわがれ声が特徴。 同じニュー・クリスティ・ミンストレルズにいたキム・カーンズもいわがれ声が特徴なのがおもしろい)。 初期はPFスローンが活躍しましたが日本では Have you ever heard a lonely church bell ring? で始まる 『孤独の世界(From A Distance)』 で有名ですね。 (私はこの歌詞で現在完了と知覚動詞を覚えました。)
ルー・アドラーは1966年にダンヒルを配給元のABCレコードに売り,オード(Ode)レーベルを作り, あの『花のサンフランシスコ』のヒットを出します。
ABC レコードが運営するダンヒルはその後, アイルランドの無名の俳優だったリチャード・ハリスによるやたら長い曲『マッカーサー・パーク』やら, ピーター・フォンダ主演のイージー・ライダーのテーマ曲ステッペン・ウルフの『ワイルドで行こう(Born to Be Wild)』やら次々とヒット曲を出します。


このグラスルーツも曲を出せば必ず中位から上位の下くらいにランクされるヒット・メーカで, 私のお気に入りではありますが, 日本での評価はイマイチなのが残念。 スタジオミュージシャンの集まりだけあって, どこかヒット曲の勘所みたいなのを掴んでいる感じの曲作りが楽しいのですが。
このホームページでは他に『今日を生きよう』と『真夜中の誓い』があります。 


最後に, 『百万年の想い』について。 
これは Yellow Balloon という伝説のバンドのGary Zekley と Mitch Bottler による作品で, この二人は『恋はすばやく(Sooner or Later』も手がけています。
歌詞は,今の時代で言うとストーカー的で笑ってしまう内容ですが, でもグラスルーツが歌うとマジに聞こえ, サマになっているのがさすがプロですね。