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143    Knock Knock Knock Who's There?   (Mary Hopkin)
 しあわせの扉  (メアリー・ホプキン)
★付:ユーロビジョン・ソング・コンテストについて
  2004年(2004年5月開催)の参加曲のビデオ
1970
    原詞・訳詞
メアリー・ホプキンと言ったら『悲しき天使』や『グッドバイ』。 しかし今回はユーロビジョンの話をするために, 今一つ人気度が低い『しあわせの扉』を選んでみました。


メアリー・ホプキンに関してはツイッギーが見出してポール・マッカートニーに紹介し, アップル・レコードからデビューなどなど今更書くこともないでしょう。 ただ現在の姿がどうなっているのか気になる方は,
 http://homepage.ntlworld.com/pat.richmonds/mhmenu.htm 
というファン・サイトの Note From Mary をクリックすると, このサイトへのメアリーからのメッセージとともに, 彼女の最近の写真を見ることができます。 ふつうこういうのを見ると幻滅するのですが, 彼女の場合は昔よりイイ感じになってます。

 
         


ヤマハ世界歌謡祭, サンレモ音楽祭,そしてユーロビジョン・ソング・コンテスト。60年代70年代はこのような音楽祭からヒット曲が生まれることがよくありました。 
ユーロビジョンの場合は 1965年のフランス・ギャル「夢見るシャンソン人形」1967年のヴィッキー「恋は水色」1968年のクリフ・リチャード「コングラッチュレーションズ」そして1974年のアバ「ウォータルー」などが有名です。


『しあわせの扉』も1970年アムステルダムで開かれた第15回ユーロビジョン・ソング・コンテストで第2位になった曲です。(グランプリはアイルランド代表のダナの All Kinds of Everything)
この年の参加国は12カ国(オランダ,スイス,イタリア,ユーゴスラビア,ベルギー,フランス,イギリス,スペイン,モナコ,ドイツ,アイルランド)。 ちょっと寂しいエントリーの理由は,前年1969年にグランプリ曲が同点になりその処理に抗議してフィンランド,ノルウエイ,スエーデン,ポルトガルの4ヶ国が参加をボイコットしたからです。
それでもこの年はフリオ・イグレシアス, カーチャ・エプシュタイン,ジャンニ・モランディといったオールディズには馴染みのアーチストが参加していました。


日本ではすっかり無視されて久しいユーロビジョン・ソング・コンテンストですが, ヨーロッパの人々にとっては欧州サッカーと並んで大事な国家的祭りのようです。 インターネットの上にもたくさんユーロビジョン関係のサイトが浮いています。 


EBU(ヨーロッパ放送連合)に加盟する51ヶ国なら参加できるこの歌謡祭, ホスト国は前年の優勝国と決まっています。 
2004年の場合,トルコがホスト国で,参加国は36ヶ国でした。
アルバニア,アンドラ,オーストリア,ベラルーシ,ベルギー ,ボスニア・ヘルツエィゴヴィナ,クロアチア, キプロス,デンマーク,エストニア,フィンランド,フランス,イギリス,マケドニア,ドイツ,ギリシャ,アイスランド,アイルランド,イスラエル,ラトヴィア,リトアニア,マルタ,モナコ,オランダ,ノルウエイ,ポーランド,ポルトガル,ルーマニア,ロシア,セルビア・モンテネグロ,スイス,スロベニア,スペイン,スウエーデン,トルコ,ウクライナ


2004年はウクライナが優勝したため,2005年は同国で5月19日から21日にかけて行われます。 参加国は以上の国々に新たにブルガリア,ハンガリー,レバノン,モルドバの4カ国が加わり40ヶ国になります。


           


ここでコンテストのしくみを簡単に説明しておきます。 ただし,これは現在のルールで『しあわせの扉』が第2位になった時代のルールとは異なります。


(1)まず各国がコンテストをして参加曲を決めます。
(2)ついでホスト国に参加国が一同に介し準決勝戦をして決勝進出国(曲)を決めます。
ただし,EBUへの金銭的貢献度の高い4ヶ国(イギリス・フランス・ドイツ・スペイン)とこの4カ国を除いた前年の決勝戦上位10ヶ国は,不戦で決勝に進出できます。 つまり準決勝はこの14ヶ国以外で争われるのです。
(3)決勝戦は上のイギリス・フランス・ドイツ・スペインと, 前年の決勝戦上位10ヶ国と,準決勝上位10ヶ国の計24ヶ国で行います。
(4)準決勝と決勝の順位は各国の視聴者の電話投票を各国が集計して決めます。
 (自国の曲には投票できません。)
準決勝 決勝
英仏独西4カ国
前年度の決勝
上位10ヶ国
上位10ヶ国 今年度の準決勝
上位10ヶ国
その他


グランプリ国になるというのは名誉ではありますが,しかし,翌年のホスト国にならなくてはいけないため出費もままならないので,痛し痒しです。 もちろんホスト国になれば観光客がやってくるという経済的な波及効果はありますが,差し引きゼロということなのでしょうか,事実1992年,1993年,1994年,1996年と立て続けにグランプリ国になった(つまりホスト国になった)アイルランドはかなり苦しい経営状態に陥ったようです。 というわけでわざとグランプリにならないような曲をエントリーする国もあるという噂も実しやかに出まわることになります。


フランスと並ぶポップスの国, イタリアは1997年を除き,1994年から出場していません。 「もし優勝してホスト国になると経費がかかるから」だというのがイタリア人の言い分ですが,ようするに金がないからのようです。 確かにサンレモ音楽祭があるのでこれにも金をかけていて大変なのでしょう。


また「夢見るシャンソン人形」でグランプリ国になったことのあるルクセンブルグも金がかかるということでユーロビジョン不参加国になっています。 これに関してはクルゼンブルグ国会でも問題になったとか。 音楽祭が国会の議題になるというのも平和で良いですね。


         


さて現在のユーロビジョン・ソング・コンテストは, ベルリンの壁の崩壊後の ヨーロッパの拡大とともに参加国は増えましたが, 音楽よりも政治・民族・文化さらに「見た目の派手さ」から曲が上位に行ってしまう傾向がありますし, もともと音楽祭の曲は「バブルガム音楽」的なメロディと詞で大人には耐えられないという面もあるのでしょう, この手の音楽を散々聞いて来たイギリスやフランス, ドイツ, オランダといったポップス先進国は, もうたくさんとでも言いたいような冷めた目をしているように思えます。


代わって, 熱心なのが旧東側陣営の国々。 今年も参加国36カ国中14カ国が旧東側陣営の国々でした。 


また政治的な影響をかなり受けるようになっています。
例えば2003年,アメリカと組んでイラク開戦をし世界中から非難されたイギリスは準決勝で得点ゼロという不名誉な結果になりました。 
ドイツやオランダにはトルコ人の出稼ぎ労働者が多いため,これらからトルコへの得点が高くなる傾向があり,またギリシャとキプロスはトルコへの対抗意識から互いに高得点を与え合うと言われています。
同じ文化圏の国同士で応援し合うというブロック化も顕著でバルト3国(リトアニア,ラトビア,エストニア)やスカンジナビア諸国などお互いに高得点を与えているようです。


         


ここでプロモーション・ビデオを見ながら, 2004年5月に行われたユーロビジョン・ソング・コンテンストを覗いてみましょう。
ここをクリックするとBBC放送のユーロジョン・ソング・コンテストのビデオが見られるページにアクセスできます。 小さく video とあるのをクリックします。


たくさんありますが, ここで注目すべきは2004年のグラプリ国,ウクライナ。 
2004年11月, 与党の親ロシア派が不正な手段で選挙に勝ったとして,野党の親西欧派が大々的な抗議運動を起こし世界中のマスコミに登場したあの大統領選があった今注目の国です。 (2004年サッカー欧州最優秀選手シェフチェンコの故国でもあります。)


野党側は選挙戦や選挙後の抗議運動に西欧側のプロの手腕を利用, ドハデなプロパガンダを繰り広げたと伝えられていますが, このウクライナのビデオを見ると, ドハデな選挙運動を思い浮かべてしまいます。 だぶんこのビデオも西欧側のプロに依頼して作ったのだと思います。 ウクライナに限らず,旧東欧側のビデオは,全体に似通った作りで,自国のスタッフのみで作ったとは思えないものが感じられます。


参加国の中のビデオを次のように分類してみました。 
■ 凝った作りだけど, わけわからない型  イスラエル以外はすべて旧東側陣営であるのが興味深い。
ウクライナ(第1位)
セルビア・モンテネグロ(第2位)
ベラルーシ
マケドニア
イスラエル
エストニア
ポーランド


■ 低予算型 以下の3つは比較的オススメです。
アルバニア(第7位) かつて「ヨーロッパの北朝鮮」と言われた国だけあってどこか北朝鮮的。 そして哀しいほどの金をかけていない作りのビデオ。。 (涙)
リトアニア  長いカットです。  
キプロス(同点第5位) イギリスでは一番人気だったらしいです。

 
■ 観光協会タイアップ型
アンドラ ピレネー山脈の小国の珍しい映像。 カタロニア語で歌っています。
モナコ
スペイン
マルタ


■ キャッチーなお子さま向けポップス。 個人的には好みです。。
ベルギー ノリが70年代風です。 コンガたたいている人がサッカーのユニフォーム着ているのがヨーロピアンです。
スエーデン(同点第5位) 多少, 見かけで上位進出?
トルコ(第4位)  EU加盟を巡って一荒れありそうな気配。 ところで私,なぜか1973年のユーロビジョン・トルコ代表のシングル盤を持っています。
ギリシャ(第3位) こちらもノリが古い。 


■ ゆとりの大国  グランプリなんかいりません。
フランス 小道具や衣裳などさりげなくおしゃれかつ,金がかかっています。 やっぱり,おフランスはいいざます。 シェー!
イギリス これだけ30秒です。


■ 番外 
スイス どこからも票が入らなかったカワイソーな曲。 そんなに悪くないと思いますが。 顔はジャニーズ系。 どこかで見たような。。


まだまだありますので暇でしたらその他の国々もチェックしてください