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| 122 | And So It Goes (Billy Joel) そして今は (ビリー・ジョエル) |
1983 |
| 原詞・訳詞 | ||
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| 冬になるといいと思うのはピアノ。 (現在2003年12月27日) 環境音楽系レーベル, ウィンダム・ヒルの看板ピアニスト, ジョージ・ウィンストン(George Winston)の12月をテーマにしたコンピレーション・アルバム『ディセンバー(December)』を, 私は冬になるとよく聞いたものでした。 (ここを開くと Amazon.Com のページに行き, 一部は試聴できます。) カタルシス(悲劇を見ることによって日頃鬱積している情緒を解放し,精神を浄化すること)という言葉があるけれど, 冬のピアノは白い雪のイメージと重なって聞く人の心をきれいにして一歩俗界から離れた存在に近づくようにさせてくれる気がします。 ビリー・ジョエルのこの歌もカタルシス効果抜群で, もし波長が合うと涙さえ出てしまうかもしれません。 この歌に深みをもたらしているのはタイトルでもあり曲の中でも聞かれる and so it goes という言葉。 「美しい言葉を話している民族(個人)ほど豊かな食生活をしている」というのが私の持論なのですが, これに当てはめれば英語(英米人)は世界最悪から数えて数番目にあると言えます。 そんな(私に言わせると)美しい言語とは言えない英語の中で and so it goes は美しい響きと, わかったようなわからないようなある種哲学的な意味合いのある言葉で十分に詩的です。 And So It Goes と類似したタイトルの歌に It Goes Like It Goes というのがあります。 これは映画『ノーマ・レイ』の主題歌で, その文学的・詩的な歌詞によって1979年のアカデミー賞ベスト・オリジナル・ソングを受賞しています(01 ラスト・アメリカン・ヒーローのテーマでこれに触れました。) 偶然か意図的かは不明ですが, It Goes Like It Goes を歌った Jennifer Warnes (ジェニファー・ウォーンズ)は, この And So It Goes もアルバム The Well (2001年)に収めているのは興味深いことです。 It goes like it goes も And so it goes も it は何を指しているのか, 何が go するのかはっきりしません。 ただなんとなく「時・人生・事象」が「進む」という感じがします。 これに like 「〜みたいに」とか so 「そういうふうに」がついて「成り行きってこんな感じだ」「人生はこうなっていくんだ」みたいな, さらに「諸行無常」といった漢字熟語の世界を思わせる言葉と私は解釈しています。 この詩的・哲学的な言葉を持つ And So It Goes , 十分に聞く人の心に響くものがありますが, 願わくば歌詞のテーマは一男性の失恋ではなく, 「全人類に通じる鎮魂歌」であってほしかった。 例えば肉親やペット, 友人を含むあらゆる愛するものとの別れとか, 森厳な自然の美しさとか, 反戦とか。 神々しささえ感じるその旋律とアレンジだけに惜しい気がします。 まあそれはともかく私はこの曲を聞くと静かにため息をついてしまうのです。 日頃からもしピアノが弾けたなら私でも人生が変わっていたかもしれない, 私でも詩人になれるかもしれない, と思っているのですが, この歌を聞くとそんな思いがまた頭をもたげてしまうからでしょう。 (私の小さいころはまだ男がピアノを習うというのは一般的ではなかったですからね。 習字塾へ行かされたけどあれは何の役にも立っていません。 なにしろ字は笑ってしまうほど汚いのだから。 その一例 ←心が浄化された世界からズリ落ちたい場合のみクリックしてください。) |
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