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12      The Weight (The Band )
  ザ・ウエイト  (ザ・バンド
1969
      原詞・訳詞  
 ザ・バンドは03オールド・ディキシー・ダウンの元歌を作りそして歌ったバンドです。 ザ・バンドはもとはボブ・ディランという60年代の社会派フォーク・シンガーのバック・バンドでした。  カナダ出身でありながらアメリカ南部の泥臭い雰囲気を出すのが得意のバンドで, この『ザ・ウエイト』や『オールド・ディキシー・ダウン』以外にも『クリプル・クリーク』などのヒット曲があります。


 個人的にはこの『ザ・ウエイト』には思い出があります。 近くの八百屋さんが『宣伝カー』を出してみようということになり, 私のうちにテープとテープレコーダを貸してくれと言って来たのです。 私はテープを提供したのですが, てっきり何も録音していないと思っていたテープに, 実はこの『ザ・ウエイト』が録音してあったのです。 ゆえにその日は, 「本日○○屋大売出しでございます」という宣伝文句といっしょに, この特色のあるドラムのドッ・ドン・タ・ドッ・ドン・タという響きが街中に轟いたのでした。 


 さてこの『ザ・ウエイト』, 詞が難解というか謎めいています。 ナザレとかモーゼズとかルカ(英語だとルーク)とか最後の審判とか明らかに聖書を含蓄する言葉が散らばっている詞です。 しかし内容がよくわからない。 そこで人々はこの歌の解釈を巡っていろいろ主張し出します。 
 このように意味不明の詞が60年代70年代には少なくありませんし, これがひとつの風潮だった感があります。 だから流行ったという曲もあります。 その代表はドン・マクリーンの『アメリカン・パイ』でウエッブ上にこの歌に関しての解釈をするサイトが数多く存在します。


 『ザ・ウエイト』も『アメリカン・パイ』ほどではないにしろいろいろな解釈があるようでここをクリックするとその解釈についてのページが出てきます(英語で記述。 目を通しましたがメンドーなことゴチャゴチャ書いてあってよほど興味のある場合以外は読むだけの価値はないでしょう)。 
 上のページには作者ロビー・ロバートソン本人の言葉も出ているのですが, 要するに意味のない歌だということです。 「人からものを頼まれてあるところに行かされてああ,しんど」という内容程度で, ナザレはキリストの誕生地ではなく,マーチン・ギターの工場のあるペンシルバニア州の都市のことらしいのです。 ついでながら歌詞にある人名 Fanny はアメリカの俗語では「ケツ」, イギリスの俗語では「マ○○」を意味すると辞書に出ていることを付け足しておきます。


 『オールド・ディキシー・ダウン』もそうですが, このロビー・ロバートソンという人は何か訳あり風の物語のある詞を書きながら中身の意味は実はない, というのが得意のようでこれもその類のようです。 いや曲に詞をつけること自体意味がないというのが彼の主張のようです。
 本人も言っています, かなり汚い言葉を連発しながら。
 I hate having (lyrics on albums) now. I say 'Is my diction so bad?' People piss and moan about it, but I don't like it. When I read other people's lyrics on their sleeves I think they look stupid. If I read the lyrics to some of my favourite songs, they don't mean shit to me. (歌に詞なんていらねエ。 詞にみんなアホみたいにやっきになるけど俺は気にいらねエ。 他のやつらの詞を読むとアホくさって感じだぜ。 自分の好きな曲の詞なんか読んでも俺にはクソったれて感じだね。)