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116   Boogie Nights    (Heatwave)
 ブギー・ナイツ  (ヒートウェイブ)
1977
    原詞・訳詞  
ディスコ・サウンド ―― 70年代ポップスを語る上で必要不可欠でありながら116番目にしてやっと初登場。  というのは, このコンテンツの趣旨が詞を通してあの時代を振り返り昔の曲を再発見をするということなので, 作成者としては曲が良くてもどうしても詞の方に目が行ってしまいます。 ディスコ・サウンドは踊るための音楽であり詞は軽視されがちなので, ここで取り上げる機会がなくなってしまうのです。


でもやはりディスコ・サウンドは必要でしょう, というので取り上げたのがヒートウエーブの『ブギー・ナイツ』。 


ヒートウエイブはイギリスを本拠にしている多国籍バンドでした。
アメリカ陸軍を退役した Johnnie Wilder と Keith Wilder の兄弟が音楽雑誌にメンバー募集をし, これにイギリス出身のソング・ライター Rod Temperton が応募。 さらに Eric Johns , Jessie Whitten (ともにアメリカ人), Ernest Berger (チェコ人), Mario Mantese (スペイン人)といったメンバーをリクルートして結成されます。  


Temperton 自身は, 彼らの最初のビッグ・ヒット『ブギー・ナイツ』(ビルボード最高位2位)が出た前後にはすでにバンドから抜けていて歌作りに専念。 マイケル・ジャクソンの『スリラー』を初め, ジョージ・ベンソンやハービー・ハンコックなどに曲を提供する第1線で活躍するソング・ライターになりました。


一方彼以外のメンバーはスパイラル曲線をたどって不幸な運命に弄ばれます。 大ヒットが出た1977年は彼らにとって最悪の年でもありました。 メンバーはかなり大きな車の衝突事故に遭ったのです。  この事故でMario Mantese は6ヶ月にわたる昏睡状態を経験, 意識回復後も後遺症によるカラダのマヒが残りバンドを脱退します。 
さらに同じ年 Jessie Whitten がツアーの合間にナイフで刺し殺されるというショッキングな事件が発生します。 
不運はこれだけではありませんでした。 1979年2月には Johnnie Wilder が再び交通事故に巻きこまれ首を損傷しカラダがマヒしてしまいます。 ボーカルを J.D. Nicholas が引きうけ, Johnnie は不自由な体ながらバンドの曲をプロデュースしますが, その Nicholas自身は は1984年にコモドアーズに移籍してしまいます。
ヒートウエーブはその後メンバーを入れ替えて(19代続いたようです)結局消滅してしまいました。


        


最後に歌詞について。
特に意味のある歌詞ではありません。 が辞書に載っていない語(おそらく俗語)があるので訳自体はやっかいです。
例えばリフにある  Dance with the boogie getdown  
(ウエッブ上の詞はどれも get down と2語にしていますが, これは名詞と思われるので1語にしてみました。)
この getdown はどの辞書にも載っていませんいません。 get down なら辞書に出ていますがその意味の「降ろす, 書きとめる, くさくさする」ではこの詞に合いません。
私はこういう時, インターネットで単語を検索をして出てきた用例で意味を推測するのですが, 今回はイメージ検索をしてみました。
getdown を google のイメージ検索で調べるとこんなイメージが出て来ました
どうやら踊りに関係あるらしいです。 はっきりそれが何なのかわかりませんが, 私の訳ではステップしておきました。 まあ当たらずとも遠からずという感じではないでしょうか。

getdwon について   stream さんからのご指摘

Boogie Nightsに出てくる「get down」は、ファンキー物特有の頻出フレーズで、「のめり込む」とか「熱中する」というニュアンスではないでしょうか。ロックの方だと「digする」ってやつかな。ドラマティックスの「Get Up And Get Down」、クール&ザ・ギャングの「Get Down On It」など、ファンクといえばget downというぐらいよく出てくる言葉です。この曲の場合は「boogieを踊ってget downしろ」(翻訳不能)という感じだと思います。
余談ですが、我々のころのディスコは生バンドの時代で、シンガーが「Get down, get down, get down...」と歌い出すと、フロアの日本人は「ダウン」という言葉に反応して、踊りながら徐々に身をかがめる仕草をよくしていました。美しき誤解ですね。