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| 109 | Rich Girl (Hall & Oates) リッチ・ガール (ホール・アンド・オーツ) |
1977 |
| 原詞・訳詞 | ||
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| 初めて『リッチ・ガール』を聞いた時, 歌詞にある bitch という言葉にドキッとした記憶があります。 son of a bitch (畜生, 野郎)が卑俗な語で SOB とか son of a gun (野郎=男性同士の親しみを込めた語感)と言いかえるなどと参考書に書いてあったので歌を通して bitch などという言葉が聞こえるとは思ってもみなかったのでした。 現実は bitch は軽蔑語ではあっても son of a bitch ほど強い語感はないのでより日常的に使われるようです。 それでも rich と bitch で音韻を踏んでいるとはいえ, 随分大胆な言葉を歌詞に使っているのに違いはありません。 なお bitch は雌犬(牡犬が dog) 。 son of a bitch は「雌犬の息子」ということですが韓国語の『畜生』も「犬の子供」を意味する「ケーセッキ」と言うそうです。 韓国人の前で「形跡」なんて言葉使うとけんかになるかも? さて, このデュオについて詳しくは他のサイトに任せるとして(←この手は当サイトの常套句でして。。), ここではこの『リッチ・ガール』のエピソードを2つ紹介しておきましょう。 一つは Rich Girl は Rich Boy だったということ。 この歌はもとはダリル・ホールの当時の恋人サラ・アレンの元彼で, 遺産相続人になったファースト・フード・チェーンの御曹司にあてた歌として作られたそうですが, rich boy ではノリが悪いというので変更になったそうです。 元のままだったら It's a bitch girl は It's a son of bitch, boy だったりしたのかもしれないですね。 さてもう一つはこの歌と当時アメリカで話題になった連続殺人鬼との関係。 この歌が流行った当時1976年7月から1年間, ニューヨークでは David Berkowitz (警察にあてた手紙では Son of Sam と名乗る)という男(1953年生まれ:現在刑期合計364年の服役中)による連続殺人事件が発生していました。 1976 7/29 1人死亡 1人負傷 1976 10/23 1人死亡 1人負傷 1976 11/26 2人負傷 1977 1/30 1人死亡 1人負傷 1977 3/8 1人死亡 1977 4/17 2人死亡 1977 6/25 2人負傷 1977 7/29 1人死亡 1人負傷 この殺人をするきっかけが『リッチ・ガール』であるという供述を彼はしたというのです。 殺人の犠牲者のうち男は3人(うち死亡したのは1人, 失明1人)。 残りはすべて若い女性でしたが, この歌詞にあるようなリッチな女性であったわけではなく, 普通の女のコであったようです。 ともかく『リッチ・ガール』は1976年に出た4枚目のアルバム Bigger Than Both of Us からのシングル・カットで1977年1月22日にビルボードに初登場, 3月に第1位になっていますから, 1977年になってから以降の事件で彼の頭の中にこの曲が流れていたということでしょうか。 このことを刑事から聞いたホールは Diddy Doo Wop (I Hear the Voices) の中でこんな歌詞を書いています。 Charlie liked the Beatles Sam, he liked 'Rich Girl' I'm still hung up on the Duke of Earl チャーリーはビートルズが好きだった サムは『リッチ・ガール』が好きだった ボクはまだ頭の中に『デューク・オブ・アール』が流れてる ※ デューク・オブ・アールは1962年ジーン・チャンドラーが歌った曲。 最後に詞について。 この詞は全体に口語英語で書かれていて money won't get you too far の not get 〜 (too) far などは普通の辞書には載っていません。 (こういうとき, 私はインターネットで検索してこの表現のある用例を読んで推測しています。 インターネットがあるからこそできることでホント, インターネット万歳です) また it don't matter anyway などという学校文法では外れている表現があります。 しかしこれは日常会話や歌詞では普通に見られるらしく, クリスタル・ゲイルの『瞳のささやき』でも見られます。 |
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