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106   I'm In You      (Peter Frampton) 
 アイム・イン・ユー      (ピーター・フランプトン)
1977
    原詞・訳詞  
左は1970年1月号の『ミュージック・ライフ』の東芝音楽工業(現:東芝EMI)の広告です。
”フィーリング・エイジ70を拓く光は東芝のヤング・ポップスから”というキャッチ・コピーが時代を感じさせます。
下に当時の東芝音工から出ていた洋楽レーベルのロゴが並んでいますが, 私は一番右にあるイミディエイト・レコードのシンプルなロゴとその名前がえらく気に入っていたのです。
私は音楽以上にレーベルの名前とかロゴに関心があったので, 気になるレーベル名前はどういう意味か辞書でいちいち引いていました。 もちろん immediate という妙に長い単語も調べました。 「すぐの, 即の, 直接の」などと書いてあります。 「即」レコード。 なんじゃこりゃ。 


イミディエイト・レコードは, 1965年ローリング・ストーンズのマネジャーだったアンドルー・ウーグ・オールドハムがロンドンで設立したレーベルで, 今のインディーズ・レーベルの走りだったようです。 儲けを無視し, バンドにやりたいことをさせるというのがこのレーベルの設立の目的で, 所属アーティストにはジミー・ペイジやジェフ・ベック, ロッド・スチュワート, フリートウッド・マック, 10CCの前身モッキンバーズ, ジョン・メイオール, エリック・バードンなど 錚々たるメンバーでした。 
レーベル名のいわれは, オールドハムがフィリップス・レコードに配給先になってもらうよう電話で頼んだら即決まったから, というのが定説のようです。


しかし儲けを度外視した実験的なレーベル故に, 終わりも即,訪れました。 1970年には活動を停止してしまいます。 当時,中学生にはシングルを買うゆとりしかありません。 その性質上, イミディエイト・レコードのシングル盤などなく, 全部LP。 それもわかりづらそうな(退屈そうな)ものばかり。 いつかこのレーベルのレコードが買いたいと思っていた私は結局買うことなく, 消えていってしまったのです。


さて, 上の東芝音工の広告を拡大してみると左上にこのイミデイエイト・レコードから出た『ハンブル・パイ』の『ベヴイ・ロック・アルバム』というLPジャケットが見えます。 
 『ハンブル・パイ』という名前もまた, 私の関心を引きました。 当然辞書を引き, それが「みすぼらしいパイ」であることはわかりました。 即レコードのみすぼらしいパイ。 なんのこっちゃ。  「いさぎよく謝る, 屈辱に甘んじる」という意味の eat humble pie という慣用句からの命名らしいとわかったのはもっと良い辞書を手にしてからのことです。

 
このハンブル・パイにいたのが若干19歳のピーター・フランプトン。 
彼のホームページによると,10才でバンド活動を始め, 同じ小学校でバンド活動をしていたデビッド・ボウイと一緒に学校での昼休みにバディ・ホリーの曲など演奏していたそうです。
16才でハード(The Herd)のリード・ギタリスト/ボーカルに抜擢,ヒット曲を出します。
 日本でも「二人だけの誓い」はヒットして,フジ・テレビのビート・ポップスのビデオ・クリップでよく見た記憶があります。 彼のホームページに行くとオーディオクリップがあり一部聞くことができます。 http://www.frampton.com/look.html
1969年(19歳)に元スモール・フェイセスのスティーブ・マリオネットとハンプル・パイを結成。 イミディエイト・レコードから5枚アルバムを出した後,1971年よりソロ活動を始めます。


そして苦節7年。 『アイム・イン・ユー』が世界的なヒットになって, その名前が一般にも知られるようになります。


ピーター・フランプトンは見た目が良すぎた故に苦労したカワイソーなギタリストということをどこかで読んだことがあります。 アイドルとして見られたため10歳からバンド活動していたその音楽性は無視されがちであったということです。 ギタリストとして評価されるには同性からの支持がなくてはならないでしょう。 男の口からエリック・クランプトンだのジミ・ヘンドリックスだのジミー・ペイジだのといった名前は出てきてもピーター・フランプトンという名が出てこなかったのは, 多いにその容姿にあると思われます。 
汚い顔している方がなんとなくギターがうまそうに思えますよね。


さてあれから30年たって美少年ピーター・フランプトンはどうなったのか。 インターネットはこういうときに便利です。 彼のホームページに飛んでみればいいのですから。
http://www.frampton.com/ (コピー&ペーストしてください)
う〜ん, やはり苦労したんですね。。。