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105   Raindrops Keep Fallin' On My Head  (BJ トーマス) 
 雨に濡れても (BJトーマス)
1970
    原詞・訳詞  
 『小さな願い』『ジス・ガイ』『世界は愛を求めてる』と同じくバート・バカラック+ハル・デビッドの作品。
1969年の映画『明日に向かって撃て(Butch Cassidy And The Sundance Kid)』の主題歌でもあります。


バート・バカラックの曲の特徴は「切れ目がどこにあるかわからない」曲の構成だと思います。 起承転結がはっきりしていて, 1番と2番の間に間奏があって, どれが曲のヤマ場なのかわかる。 そんな作り方はせず, 幾つも主題があるような曲や, また転調したり, 転拍子したりするような凝った曲が得意なように思えます。


ハル・デビッドそれに合わせて切れ目が不思議な詞を書きます。 『ジス・ガイ』でも書いた「ベンケイガナ・ギナタヲ持ッテ」という感じの詞です。 今回も第1節の最後
  those raindrops are falling on my head 
は those と raindrops の間に切れ目があって, これが印象的です。


          


歌っている BJトーマスは 1942年オクラホマ州ヒューゴ生まれ。 BJ は Billy Joe の略です。 
地元の教会のコーラス隊で歌った後テキサス州でトライアンフスというグループに参加。小さなレーベルでいくつかレコードを出しますがヒットしません。 


が1966年セプター・レコードからハンク・ウイリアムスの『泣きたいほどの寂しさだ』 のカバーを出して全米8位まで昇るヒットとなります(このときはBJトーマスとトライアンフスとしてリリース)。 
さらにエルビス・プレスリーの『サスピシャス・マインド』と同じマーク・ジェームズの作品『フックト・オン・ア・フィーリン』が1968年にビルボード5位まで昇るヒットとなります。 
もともとエルビス・プレスリーのような歌手になるのが夢であったというBJトーマス。 『泣きたいほどの寂しさだ』はエルビス・プレスリーがカバーを出しているし,『サスピシャス・マインド』はエルビス・プレスリーの末期のヒット曲の一つなので, どこかエルビスとは結ばれたいたということになります。
なお『フックト・オン・ア・フィーリン』は1974年にブルー・スエードというバンドが再リリースして第1位になります(ウーガチャカ・ウガウガ・ウガチャカ・ウガウガという印象的なリフのあるアレンジになって登場)


そしてBJトーマスの名を不動にしたのがこの『雨に濡れても』であり, 80年代になっても"Whatever Happened To Old Fashioned Love" "New Looks From An Old Lover". "Two Car Garage" "The Whole World's In Love When You're Lonely" やレイ・チャールスとのデュエットの"Rock And Roll Shoes"などのヒットを出します。 
現在の彼は昨今の同年代のアメリカ人(またはアメリカ人の歌手)に多い, 宗教活動に熱心で保守的な層に属しているようです。