2008年1月19日実施 センター試験英語 解答と解説(3)
| 設問 | 解答 番号 |
正解 | 配点 | 解説 |
| 第5問(18点) | ||||
|---|---|---|---|---|
| おととしまでは1問だった長めの対話文問題を前年は2問に増やしたが, 対話文ではなく絵を使った問題が3問となった。 これは対話問題にあった対話から合う絵を選択する問題から発達したものである。 | ||||
| A | 42 | 2 | 6 | 【全訳】 |
| B | 43 | 3 | 6 | 【全訳】 この抽象的な絵画の下には2列の円がある。 上の部分には大きな四角があり, その右に垂直の点線がある。 実線は上部の左角から下部の右角に引かれている。 これは絵の下半分にある水平線と交差する。 四角の左側には月の形があり, 水平線の下には矢印が一つあり, 点線に向かっている。 |
| C | 44 | 1 | 6 | 【全訳】 |
| 第6問 (42点) | ||||
| センター試験開始当初から第6問は文学的文章の読解問題であったが今年は抽象性の高い説明文に様変わりした。 それに伴い出題形式も変わった。 文章に関する英問英答をA問題として5問, 内容に合う英文を3つもしくは4つ選択する内容真偽問題をB問題として1問, 合計6問出題していたが, 今年は文章に関する英文完成の形で6問と段落分けをする問題が1問出された。 問題文はかなりレベルが高い。 もしまともに読んだら時間ばかり経ってしまうだろう。 特にいちいち頭の中で日本語らしい語順で訳さないと英文が読めないタイプの受験生の場合は, もうこれで万事休すといって良い。 全文を一字一句読む必要はなく, 情報を求めて必要な文や語を拾って― しかも英語の語順通りに― 読む必要がある。 決して全文を読む必要はないのである。 例えば問5の意味段落にまとめる問題は各形式段落の最初の1文を読めばそれで答えが出るのである。 それにしても従来の第6問とはまったく異なる文章を出題したものである。 call center (コールセンター)とか upload (アップロード)とか freelance expert (フリーランスのスペシャリスト, 専属契約のない専門家)など初めて知る言葉であった場合は, わかりづらい酷な文章だったのではないだろうか。 【全訳】 (1) 私の姪の Ann は大学3年生だ。 最近就職活動を始めた。 大学入学時に建築士になりがくて建設会社に申し込んだ。 しかし就職の準備をするうちに過去数年で仕事のしかたが変わったことがわかった。 いわゆるIT革命のせいで多くの変化が起きたことを発見した。 IT(情報技術)革命とは今日の世界で情報が感知され使われる方法の劇的な変化のことを言う。 (2) 過去12年から15年にかけてインターネットで手に入るデータの量もタイプも,そしてとりわけデータ処理のスピードもほとんどの人が想像できなかったほど増した。 これらの発達はどうやって情報を使いどうやって情報の豊かな環境で働くかについての新しい考え方を生んだ。 簡単に言えば,ビジネスをするというのは場所に拠らないということだ。 新しい情報共有ソフトウエアが離れたところでの協力を便利に効率的にしたのだ。 (3) 結果として多くの新しいモデルが現れた。 そんな一つのモデルが別の会社をしばしば外国に設け, 必要な仕事させるように手はずを整える大会社である。これは信頼でき安全なコミュニケーション手段の成長と即座に遠距離にわたって膨大なデータを移動させる能力があって, 可能になった。 この別会社の配置の早い例は会計の分野で見られた。 例えば合衆国の会社がまず請求書,注文,給料の支払いをコンピュータにスキャンして入れそのドキュメントを例えばコスタリカの会計センターに送る。 基本的な会計作業がそこで実行される。 次にそのデータがインターネットを経由してもとの会社に戻され, そこで高レベルの分析がなされる。 (4) もう一つのこのタイプの会社の配置はますます一般化してきた海外のコールセンターへの依存である。 インドの電話オペレータが世界のどこからのカスタマーサービスの電話にも出て,顧客に直接答えそして今までよりもはるかに低いコストで満足行く解決策を提供することが可能になった。 多くの大会社がこのようなコールセンターに頼っている。 今日日本であなたが通話料無料の電話をかけると問題を解決する手助けをするために中国の青島のだれかが日本語でその電話に答えるだろう。 (5) 二つ目のIT革命によって可能になった二つ目のビジネスモデルは, 仕事を分割して,異なった地理的な場にいる個人によってなされる小さく,より特定化した仕事にするというモデルである。 例えば,互いに遠く離れている専属契約のない専門家が新しい半導体のデザインをするためにいっしょになって働くことができるのだ。 カリフォルニアに住んでいるグループのメンバーがそのプロジェクトの最初の仕事をし,その結果をサーバにアップロードする。 日本の同僚がデザインにさらに付加的な処置をしてその日を費やす。 次いでイスラエルの誰かがそれにアクセスし自分の分担をする。 最後にカリフォルニアのグループのメンバーがそれをダウンロードして最後のチェックをする。 こうしていろいろな所にいる専属契約のない専門家たちが共同作業をして一つのプロジェクトを完成させるのである。 (6) 同じ例はパリの客の通信販売のカタログを作るためにハワイの海岸にある自宅で人に邪魔されることなく仕事をする商業アーチストである。彼女はオーストラリアの写真家が撮った写真を使い,カナダの作家が作ったテキストを加え, 自分のコンピュータで造った作品を含んで, 完成品を最後の承認を得るために送る。 これすべてがそれぞれの仕事人のスケジュールによってデジタルになされる。 こうして世界の最高の才能のある者をそれぞれの仕事に選ぶことができるのだ。 (7) このような知識を持って Ann は就職活動の間に仕事の性質がIT革命の結果どのように変わったがわかった。 彼女はまだ建築に関心があるが,今この分野はもっと多様性のある機会を与えてくれることがわかった。 建築デザインそのものを研究するよりむしろ, Ann はデザインのために建築家が必要とする特定のものや資料の専門家になることに決めた。 このタイプの専門家には一つの会社では十分な仕事がないこともわかっている。 しかし,いろいろな国のいろいろな人たちと共同作業をする専属契約のない専門家として働くことができる自信が彼女にはある。 Ann は今IT革命が開いてくれたキャリアの機会を使うことを楽しみにしている。 |
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| 1 | 45 | 4 | 6 | ■ 選択肢から常識的にわかるかもしれない。 他の選択肢: |
| 2 | 46 | 4 | 6 | 「ビジネスをするのはもはや場所に頼らない」という文は ■ この文章全体で述べられていることなので, 選択肢を見れば答えを出すのは難しくない。 しかし location, implies(imply) , profit などこの設問に出て来る単語そのものの意味がわからないと難しく感じるかもしれない。 他の選択肢: |
| 3 | 47 | 3 | 6 | (3)パラグラフで説明してある例で, 最初の仕事は ■ (3) に書いてある通り。 他の選択肢: |
| 4 | 48 | 2 | 6 | (4)パラグラフによるとIT革命は ■ (4) に書いてある通りだが選択肢だけからでも常識でわかるかもしれない。 他の選択肢: |
| 5 | 49 | 2 | 6 | 各段落の出だしがヒント。 (5)の A second business model 「二つ目のビジネスモデル」からここで(5)から新しい意味段落になると考えられるはず。 (4)
の another example 「もう一つの例」や (6) の similar example 「同じ例」もヒントになるが, 微妙かもしれない。 それよりも (7)
は Ann の話なのでこれは独立した意味段落になると考え |
| 6 | 50 | 1 | 6 | Ann が働き始めるとき彼女は ■ (7) の段落の内容を読み取る。 ただこれも選択肢 他の選択肢: |
| 7 | 51 | 3 | 6 | この記事で論じられているのはIT革命の ■ (3)(4)が会社, (5)(6)が働く人のIT革命がもたらした仕事の変化が書いてあることから考える。 もっとも設問文自体が CVS の倒置文だし, profound 「深遠な」などというちょっと高級な単語が使われていて例年になく難しいセンターの長文という感じで問題を締めた感じ。 他の選択肢: |